更新日:2022年12月14日 01:26
エンタメ

『戦争論』を“誤読”した一部の連中がネトウヨになった――小林よしのりインタビュー

小林よしのり氏

『戦争論』で“ネトウヨの生みの親”扱い!?

 こうして’98年に出版された『戦争論』はセンセーショナルな議論を呼び、保守陣営が息を吹き返す大きなきっかけとなったが、一方で負の遺産も生み落としてしまう。排外主義に取り憑かれたネトウヨたちだ。小林氏はメディアなどから“ネトウヨの生みの親”と名指しされることも少なくない。 「『戦争論』によってネトウヨが生まれた……影響があったことは認めざるを得ない。わしから生まれたくせに、あいつら親に歯向かってきて(苦笑)、今やわしの敵です。ただ、『影響力のある人間は口を慎め!』って言うのは、一種の言論封殺(笑)。そもそも『戦争論』の読者の大多数は、ヘイトスピーチなんかしてませんよ。普通に就職したり、なかには自衛隊に入ったり、それぞれの“現場”を持った立派な日本人です。彼らのほうがよほど愛国者で、頭の悪い一部の誤読した連中がネトウヨになっただけ。  しかも、わしはSPA!連載中に差別はけしからんと『差別論』まで描いてます。『戦争論』を読むなら、『差別論』も読んでもらわないと困るんです、本当は」 ※次回に続く(明日公開予定) (注1)小林氏はマルクス主義者を「左翼」、リベラルを「サヨク」と呼んできた (注2)『ゴー宣』移籍から4年後、’99年に『戦争論』をテーマに福田和也氏と「エッジな人々」で対談をしている。だが、『ゴー宣』移籍に関しては語られることがなかった 取材・文/斉藤武宏 撮影/植松千波 ※本原稿は『週刊SPA!』2015年6月9日号からの再録です
1
2
ゴーマニズム宣言 2nd Season 第2巻

終わりゆく平成。しかし、『ゴー宣』の「最期の戦い」はまだまだ終わらない!小林よしのりが平成を総決算!新天皇即位を寿ぐ


ゴーマニズム宣言 2nd Season 第1巻

あの『ゴーマニズム宣言』が、23年ぶりに『週刊SPA!』に復活!! 小林よしのり、最期の戦いが「より凶暴に」始まる!


来週4月3日発売の『週刊SPA!』は『ゴーマニズム宣言』復活祭と題して、漫画のほかさまざまな特集をぶちぬき17ページでお届けする。
週刊SPA!4/10・17号(4/3発売)

表紙の人/ 小林よしのり

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!
おすすめ記事