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小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』、かつて大ゲンカした『週刊SPA!』で23年ぶりに連載再開

 漫画家・小林よしのり氏の『ゴーマニズム宣言』が『週刊SPA!』に戻ってくる!  1998年の『戦争論』(幻冬舎)や2009年の『天皇論』(小学館)など、数々の作品で日本の言論界を常にゆり動かしてきた漫画『ゴーマニズム宣言』。実はその連載は1992年に『週刊SPA!』(扶桑社)でスタートした。 「ごーまんかましてよかですか?」と世相を斬るスタイルにより瞬く間に大人気になり、扶桑社で刊行していた単行本は8巻累計233万部の大ヒット作に。だが、1995年、オウム真理教をめぐる報道姿勢の違いをきっかけに、小林氏は『週刊SPA!』を撤退することとなる。

現時点では、SPA!に掲載された最後の『ゴーマニズム宣言』の最終章のコマ(「最終章 さらばSPA!よ」『週刊SPA!』1995年8月9日号より)。今後、毎週、新作が掲載されていくことになる。

 小林氏は1989年に発生した坂本弁護士一家拉致事件に、後に地下鉄サリン事件を起こすオウム真理教が関与していたことを『ゴーマニズム宣言』の中で示唆。教団から命を狙われたが、当時の『週刊SPA!』は教団幹部のインタビューを掲載し、見解が乖離した結果だった。  その後、『ゴーマニズム宣言』は『SAPIO』(小学館)に連載の場を移し、小林氏は扶桑社から版権を引き上げる事態にまで発展した。  だが、来週4月3日発売の『週刊SPA!』から『ゴーマニズム宣言』の連載を突如再開することになった。しかも、単発の企画や期間限定の連載ではなく、通常の連載作として、だ。  漫画連載が雑誌を移動し、また元の雑誌に戻るというのは、かつて赤塚不二夫氏の『天才バカボン』が『週刊少年マガジン』から『週刊少年サンデー』に移籍したのち、再び『マガジン』に戻ってきたという例があるが、珍しい事例であることは間違いない。  小林氏は「『SPA!』と大ゲンカして、一度は出ていったんですが(『ゴーマニズム宣言』を)復活させよう、と思っております。またまた暴れまくって何が起こるかわかりませんからご注目ください!」と意気込みを語っている。さらには「『SPA!』で復活する『ゴーマニズム宣言』は、あくまでも楽しく、おかしく、元気よく、そして深い話も、軽い話も書いていくつもりだ」とも。

『週刊SPA!』で『ゴーマニズム宣言』の連載を再開することになった小林よしのり氏 撮影/植松千波

 果たして、なぜ小林氏が『週刊SPA!』で連載を再開することになったのか? そして、この連載を通じて世間に訴えかけたいことは何か? 今後の『ゴーマニズム宣言』から目が離せない。 ※小林よしのり氏の「『ゴーマニズム宣言』の『週刊SPA!』復帰」に関するコメント動画はこちら
<取材・文/週刊SPA!編集部>

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4月3日発売の『週刊SPA!』は『ゴーマニズム宣言』復活祭と題して、漫画のほかさまざまな特集をぶちぬき17ページでお届けする。
週刊SPA!4/10・17号(4/3発売)

表紙の人/ 小林よしのり

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