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2500万円をダマし取られたOLキャバ嬢の末路――地味な天然娘が堕ちていくまで



理想を追いかけた天然キャバ嬢、昭子の末路


 いつしか、アップスの指名のお客様からも寄付を募るようになり、昭子はたくさんのお金を集めました。なかには500万円ものお金を出したお客様もいて、その金額は私の知る限り2500万円にもおよびました。

 昭子が多額のお金を集めた後、私はお客様からその話を聞くことになり、すぐに昭子を解雇しました。お客様から投資を募ることは内容がなんであれ、私は許すことができませんでした。

 アップスから解雇され、行き場のなくなった昭子は安倍さんに泣きつきました。しかし、安倍さんは知らないところで部下と一緒になってお金を集めていたことを許すことができず、あっさりと昭子を切り捨てました。

 次に、昭子は森さんを頼りましたが携帯は解約されていて連絡がとれなくなっていました。集めたお金は全て森さんが持って行ってしまいました。

 森さんと連絡をとりたくて探していたときに、昭子はテレビで森さんが詐欺で逮捕されたことを知ります。森さんはアジア諸国に学校を建てるプロジェクトに関わっていると嘘をついていろいろな人からお金を搾取していたのです。

なぜ昭子は詐欺を信じてしまったのか?


内野彩華

内野彩華

 昭子がいままでしていた活動は全部虚構でした。昭子は絶望の淵に立たされました。そして、全てを失ってしまいました。

 もともと純粋だったはずの昭子がなぜ、そんな詐欺に騙されてしまったのでしょうか?

 もしかしたら、昭子はいつのまにか安倍さんと同等かそれ以上の力があると過信していたのかもしれません。そうして突っ走った結果、詐欺の片棒を担ぐことになってしまったと私は思います。

 もし過信する前の昭子だったら、あっさりと安倍さんに相談して詐欺は未然に防げていたと思います。虎の威を借るキツネは、しょせんキツネでしかないのです。<TEXT/内野彩華>

新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ
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