更新日:2022年12月26日 01:16
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全国270万人の男が悩む「腟内射精障害」改善のために生まれたスペシャルTENGA

腟内射精障害の治療は難しい

「腟内射精障害は治りにくい疾患で、TENGAのカップシリーズでリハビリしてもかなり根気よく、まじめに取り組まないと治療は困難を極めます。逆にいえば、まじめに取り組みさえすれば、実際の改善率も高いようです。なので、それに適した製品を作ろうと思いました」  そうして佐藤氏が医師らの助言を受けながら開発を進めた「メンズトレーニングカップ」は、刺激の強弱によって01~05の5タイプに分かれおり、腟で得られる刺激のベクトルに近づけた新設計になっている。最も刺激が強いのが01で、最も刺激が弱いのが05。この二つは、通常のTENGAのカップシリーズになかった刺激の強さ/弱さになっているという。 「自分で『もしかしたら腟内射精障害かもしれない』と思う人に、05を使ってみて、セルフチェックをしてもらうという使い方をされている先生もいらっしゃいます。それで射精できなかったら、02から始めて徐々に番号の大きいソフトタイプにスライドしていく。各段階で射精ができるようになったら次の段階へと、だんだんと数字を上げていく要領です」

「メンズトレーニングカップ(MEN’S TRAINING CUP) 」のラインナップ

 また、メンズトレーニングカップを使いながら、適切なペニスへの握力を覚えるのも大切だという。 「やはり気持ちよくなってくると、だんだん手に力が入ってきてしまうのは男のサガです。しかし、“強グリップ”は腟内射精障害の大きな一因です。『だいたいこれくらいの握力がベストなんだな』と、メンズトレーニングカップを使って覚えてほしい」  また、佐藤氏は膣腟内射精障害だけでなく、今後は安易な包茎手術の危険性も認知させていきたいという。 「たしかに包茎で悩んでいた私にとって手術は魅力的だったのですが、小さな見栄を満たすために性感という大きなものを失いました。術後当時はこの世の終わりかと思うほど落ち込みました。だから包茎手術のリスクを訴えることは生涯をかけるテーマだと思っています。そのためにできることの一つとして、『Penis Portrait』というプロジェクトを考えています」  これは、数年前にアメリカで発売された『Pussy Portrait』という女性の顔写真と、その人の女性器を一緒に掲載する写真集からヒントを得たという。 「同書は『女性器の形はみんな違ってみんないい。みんな違うから、気にしなくていいんだよ』と伝える写真集でした。ペニスも同様で、『みんな包茎なんじゃん』とか、『この形はおかしくないんだ』とか、男性の悩みを解決できる可能性があるのではないかと考えています。いろんな性の間違いは早く正すことで、大人になった後の不幸を避けることができると身をもって知っていますから」  一度は自分のペニスに絶望した男の、さらなる躍進に期待したい。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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