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「劣等感」の反対は何? 反対の状況を想像してみるとアイディアや閃きが生まれる

 「劣等感」の反対は何でしょう。辞書的な正解は「優越感」です。しかし「劣等感」と「優越感」を一枚のコインの裏表だと考えれば、私は「個性」が答えだと思います。自分と誰かを比べたら、自分が優れている場合と劣っている場合が必ず出てきます。ゲーム感覚で一喜一憂するならまだしも、人生を嘆くほど深く思い悩むのなら、個性を大事にして生きた方が賢明ではないでしょうか。  これが辞書的に正解なのか、文法的に反対語にあたるのか、私は国語に詳しくないのでわかりません。ただこれは正しいための知識ではなく、人生を生き抜くための知恵です。今の自分が置かれている状況について認識し、その反対の状況を想像してみる。もし今に悩みや苦しみがあるのならば、その反対側には困難や苦境から抜け出している自分がいます。  ヘレン・ケラーが言葉を知った時ほどの感動はないかもしれませんが、反対語には創造や閃きの喜びがあります。反対語によって言葉はただ物事を理解するだけでなく、私たちの可能性を拡張するツールになります。私たちは言葉を知れば知るほど、そこに潜む新しい自分を見つけられるのです。  客観的な自分と主観的な自分。誰かと競争する自分と誰かと協力する自分。ポジティブな自分とネガティブな自分。どちらが良いとか悪いとかではなく、私たちはその全てを受け止めて生きています。普段の生活で何か一つ考えが浮かんだら、その反対について想像してみましょう。何かについて「そんなの当たり前だよ」と思ったら、「では何が特別なのか」と自問してみてください。もしその自問に自答できなければ、実は何が当たり前で、何が特別なのかを知らないのです。そして、その無知にこそ私たちの成長の余地があります。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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