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YOSHIKI×影山ヒロノブ&きただにひろしの奇跡のセッションが照らしたアニソンとジャパメタの未来

YOSHIKIのピアノで影山ときただにがアニソンを歌う奇跡のセッション!

 番組のハイライトはもちろん、YOSHIKIと影山、きただにによる奇跡のセッションである。まずは、YOSHIKIのピアノ伴奏で影山が『ドラゴンボールZ』の1stオープニング・テーマ「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を高らかに歌い上げるという、国内だけでなく海外のファンも泣いて喜ぶ1曲。  続くきただにとのセッションでは『ONE PIECE』の1st OPテーマ「ウィーアー!」が演奏され、モニターは「涙」「泣」のコメントで埋め尽くされた。サビの「ウィーアー!」では、「X 」の弾幕(We Are X)で大盛り上がり。  そして最後にX JAPANの8thシングル「Say Anything」を、影山&きただにがデュエットし、優しくも力強く歌い切って締めくくった。

YOSHIKIも舌を巻いたアニソンのレベルの高さと「90秒マジック」

 セッションを終えると、あのYOSHIKIが、「今日はアニソンの曲の偉大さと、2人のヴォーカル、声の偉大さに感銘を受けました。ホントにアニソンの展開って、スゴイ。ホントに勉強になりました。いつも聴いてはいたんですけど、実際に弾いてみると、転調の嵐ですもんね。だから短時間で人の心をガッと掴むのかなって」と舌を巻いていた。  というのも、TVアニメで流れるアニソンには、90秒(厳密には、楽曲の前後に0.5秒ずつの無音部分があるので89秒)という独自のフォーマットがある。その尺のなかで、アタマサビが流れ、イントロでタイトルロゴが登場し、AメロそしてBメロへとテンションを上げていき、サビで盛り上がるという様式で作られている(絶対ではないが)。非常に忙しいのだ。さらに、盛り上げるため、Dメロ(大サビ)をつけたり、マイナーからメジャーへ転調するテクニックが使用されることもある。  アニソン特有のアニソンっぽさとは一体何なのか? それは、このようなガチガチのルールと手法のなかで凝縮された楽曲こそが、アニソンなのである。自由度は低いが、短い尺のなかに盛り上げるための手法が詰まっているからこそ、アニソンは広く、多くのリスナーに訴えかけるのだ。  YOSHIKIは、「僕ら90秒じゃヴォーカルも始まらない。ドラムも始まらない」と見事なオチをつけ、笑いを誘った。ついでに言うと、Xの代表曲「紅」は間奏が90秒近くあって、カラオケで歌うと、その間、持てあましてしまうので非常に困る(笑)。
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「アニメの歌もロックの歌も、境目ってない」
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ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  長らくジャパニーズメタルは、洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 国内では無視され、メタル・カーストでも最下層に押し込められてきた。メディアでは語られてこなかった暗黒の時代から現在の世界的ブームまでを論じる、初のジャパメタ文化論。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!

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