嫁と違うタイプの女子と職場不倫した男の顛末「彼女と会うたびに罪悪感は薄れて…」
しかし、嫁は気づいていた……。
「当時はガラケーだったので、いつ見られてもいいように彼女とのメールは消していたんです。もちろん受信だけじゃなく、送信メールも。でも、受信数が当時は最大500件くらいだったと思うんですが、僕の携帯は消している分常に496件とかだったんですよ。そこがおかしいと思ったみたいで、尾行されていたことにまったく気づいていませんでした」
尾行されていたことに気付かず、帰宅後に話し合いの機会が持たれたという。
「嫁は淡々と見てきた事実を報告してくれました。尾行されていた日はラッキーなことに彼女の月ものの日で、ホテルに行かなかったんです。なので、不倫の事実は一切認めませんでした。あまりに僕が頑なだったので、嫁も認めてくれたんです。
でも、そこから地獄のような束縛が始まりました。仕事の休憩中には職場の電話から連絡させられ、帰宅時間を報告。飲み会の場合は同席する人を紹介しないといけなかったり、毎日寝る前に携帯をチェックされていましたね。そんな感じだったので、彼女とも距離を置いていたんです」
そんな最中、不倫相手の妊娠が発覚。Nさんのとった行動とは。
「妊娠がわかってから2週後くらいに、ボストンバックに入るだけの服と、通帳やカードを持って、家出をしました。嫁との生活は限界だったし、嫁はまだ子供はいらないと子作りを嫌がっていました。僕は子供が欲しかったので、彼女を選ぼうと決めたんです」
Nさんは彼女を選び、駆け落ち。友人や両親にさえ居場所を伝えなかったそう。しかしそんな逃亡は長くは続かず……。
「2か月くらいでしょうか。彼女の知り合いの人の紹介で広島のマンスリーマンションを借りていました。このまま続けていくわけにもいけないので、両親に電話をかけたんです。そしたら嫁の両親とうちの両親での話し合いの機会がすでに終わっていたみたいで、両親の貯蓄で慰謝料を払うということになっていました。
その後実家に戻ってこっぴどく怒られましたよ。でも両親は彼女を招いてくれて、しばらくは実家に住んでいました。その時には離婚届のやりとりがあったのですが、どちらも両親が代理でやりとりをしていて、結局家を飛び出してから1度も嫁には合わないまま、離婚が成立しました」
今、新しい嫁と籍を入れて5年経つという。後悔はないのか質問すると、
「まったくしていないと言えば嘘になると思います。前の嫁が束縛で変わってしまったきっかけを作ったのは僕なんですから。今は2人の子供にも恵まれ幸せです。でも、彼女が子供を欲しがってくれていればもっと変わった未来があったのかな~と考えることはありますね」〈取材・文/藤 文子〉
― ダメ。絶対。恐怖の不倫体験! ―
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