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甲子園のもう一つの楽しみ方。歴史館、カレー、かちわり氷…

一日6000食を売る名物カレーは進化を遂げ

 長い甲子園の歴史で変わらないものもある。「三大グルメ」と呼ばれるカレー、焼きそば、ジャンボ焼鳥だ。飲食部門の責任者である浅沼亮氏はその歴史を語る。 「’24年の球場開設当初から販売しているカレーは古き良き味を今に伝える看板メニューです。グラウンドキーパーの日当が75銭の時代に、コーヒー付きで30銭と高級品でしたが、現在は550円とお求めやすいお値段で、大会中は一日6000食も売れるんです」
550円を死守するカレー

度重なる原材料値上げにも屈せず550円を死守するカレー。ロースカツ、チーズなどトッピングも充実している

 当初、味は1種類だけだったが、現在では甘口、中辛、辛口と3種類を用意する。記者は中辛を食べたが、炎天下でもするっと胃袋に収まるスパイシー感が嬉しい。しかも、黒カレー、牛すじカレー、ホルモンカレーと“兄弟分”も次々と登場し、極め付きは、関西で爆発的に巻き起こる“スパイスカレーブーム”の影響か、今夏は「甲子園スパイスカレー(700円)」が登場するなど、“カレー天国”と化しているのが甲子園だ。  スタンドで観戦する人は熱中症対策に「かちわり氷」(200円)をお忘れなく。夏の甲子園で販売されるもう一つの名物だ。
「かちわり氷」(200円)

「かちわり氷」(200円)

撮影/渡辺秀之 ― [灼熱の甲子園]観戦のツボ ―
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