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高校野球「フライの滞空時間」歴代ベスト9を発表! 3位に清宮、1位は…

“炎のストップウオッチャー”が教える歴代スラッガー[6秒超の聖域]


ts_stop01 現在、100年目の激闘を繰り広げている甲子園。真夏の青空に白球が吸い寄せられ、やがて落下していく滞空時間を堪能する――。マニアックだが推奨したい観戦方法だ。

 投球がバットに当たってから野手が捕球するか、地面やフェンスに触れるまでの秒数は、将来有望な強打者ほど長い。そこには、平凡な選手が意図的に上空に打ったとしても届かないタイムの“聖域”がある。経験上、それを「6秒以上」と定義づけた。

《高校生フライの滞空時間歴代ベスト9(●は今大会出場選手)》
順位/滞空時間/選手名(所属)/大会/結果
1位/7秒64/平田良介(大阪桐蔭⇒中日)/’05夏選手権/左本塁打
2位/7秒27/林 晃汰(智弁和歌山●)/’17夏選手権/中犠飛
3位/7秒14/清宮幸太郎(早稲田実⇒日ハム)/’17春センバツ/中飛
4位/7秒13/中川卓也(大阪桐蔭●)/’17夏選手権/一邪飛
5位/7秒10/中田 翔(大阪桐蔭⇒日ハム)/’06夏選手権/遊飛
6位/6秒80/岡田貴弘[T-岡田](履正社⇒オリックス)/’05夏大阪大会/二飛失
7位/6秒75/山田哲人(履正社⇒ヤクルト)/’10夏選手権/左本塁打
8位/6秒58/森 友哉(大阪桐蔭⇒西武)/’13U18W杯/中飛
9位/6秒44/藤原恭大(大阪桐蔭●)/’17夏選手権/中飛
参考/6秒55/清原和博(PL学園⇒西武他)/’85春センバツ/中飛

 上記の表は、現在活躍中のプロ選手の高校時代と、今大会に出場する有望選手による昨年までの聖域飛球のランキングである。歴代1位は、今シーズンセ・リーグ首位打者を狙う平田良介(中日)の大阪桐蔭時代。1試合3本塁打を放ったなかの1本は、甲子園球場独特の「浜風」に乗り7秒64を記録。現在も最長不倒となっている。

 以降、高校時代に騒がれた中田翔(日本ハム)や森友哉(西武)など、大阪桐蔭出身選手の名が並ぶが、逆に「トリプルスリー男」の山田哲人(ヤクルト)は、履正社時代、そこまで有名ではなかったものの、6秒以上の高弾道でスタンドに運ぶ離れ業を披露。大器の片鱗を密かに示していた。

 また、昨年は清宮幸太郎(早稲田実業⇒日本ハム)をはじめ、大会総本塁打記録を大幅に更新した夏に今大会注目の林晃汰(智弁和歌山)、中川卓也、藤原恭大(ともに大阪桐蔭)が2年生ながら一気に上位に入り、時代の移り変わりを感じさせた。

 この夏、さらに驚愕する特大飛球は出るだろうか?

高校野球【キビタキビオ氏】
炎のストップウオッチャー。野球のプレーを時間で測り考察するライター。『野球太郎』(廣済堂出版)で「炎のストップウオッチャー」を連載。『球辞苑』(NHK-BS)にも出演

― [灼熱の甲子園]観戦のツボ ―





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