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増える熟年離婚、回避するには…男は死ぬまで働くしかない!?

 平均寿命は4年連続過去最高を更新し「人生100年時代」といわれる一方で、年金制度はいつ破綻するかわからない昨今。もはや定年後も働くのは当然、死ぬまで働き続けるしかない時代の生き抜き方とは?

熟年離婚

熟年離婚を回避するには死ぬまで働くしかない!?


 仕事一筋で生きてきた会社人間の場合、定年後は一日中家にいて、妻の作る食事が出てくるのを待っているだけの上げ膳据え膳の生活になってしまいがち。一日中夫が家にいて、家事もせずにふんぞりかえっているのが耐えられない妻が、離婚を突きつける例も珍しくない。実際、70歳以上の男性の離婚件数は、この15年ほどで2倍以上に増加している。だが、この「熟年離婚」、実は夫婦双方にとって経済的には大きな打撃となるのだ。

20年以上同居した夫婦の離婚件数

【20年以上同居した夫婦の離婚件数】’02年をピークに減少してはいるが毎年4万件以上が離婚している ※人口動態統計の年間推計(’17年)より

「’07年以降、離婚した際に夫の厚生年金を分割して妻が半分もらえるようになりました。それで離婚を決意する女性が増えたともいわれます。ですが、平均年金受給額から考えると、夫婦で20万円程度もらっていた年金が、離婚によってそれぞれ10万円の受給額になってしまうということ。これではよほど貯金がないと最低限の生活を営むこともままなりません。夫婦共倒れを防ぐためにも、貯金の少ない人にとって離婚という選択肢はありえないと考えたほうがよいでしょう」(ジャーナリストの矢部武氏)

 だが、生活のために離婚を思いとどまっても、お互いの心が離れてしまっては元も子もない。そもそも夫婦関係を良好に保つコツはあるのだろうか?

「なるべく外出する時間をつくることと、家にいるなら家事をきちんとやること。定年後にへたくそな家事を始めても迷惑なだけですから、今から炊事、洗濯、掃除など基本的なことはできるようになっておくことが大事。また、貯金があろうとなかろうと、家にいる時間を減らすためには、週に何日かでも働きに出ることが重要」

 夫婦関係を崩壊させないためにも、死ぬまで働き続けることが重要なのだ。

【矢部武氏】
’54年生まれ。ロサンゼルスタイムズ紙東京支局記者を経てフリージャーナリスト。著書に『アメリカ病』『60歳からの生き方再設計』(ともに新潮社)など
― [死ぬまで働く]入門 ―


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