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貯金・年金では足りない…定年後に月いくら稼げば生きのびられる?

 平均寿命は4年連続過去最高を更新し「人生100年時代」といわれる一方で、年金制度はいつ破綻するかわからない昨今。もはや定年後も働くのは当然、死ぬまで働き続けるしかない時代の生き抜き方とは?

モデル/河原康二

モデル/河原康二

100年時代の仕事とお金


 定年を迎え、年金生活に入る65歳以降の「老後」に必要な貯金は、以後30年間生きるとして、平均的な年金額(夫婦で月額20万~25万円)を受け取る人で「夫婦で3000万円程度」といわれている。だが、現在の40~60代の貯金事情は、中央値が30代で130万円、40代で300万円、50代で408万円、60代で740万円。3000万円には程遠い。

《世代別貯金0円世帯の割合と貯金額の中央値》
世代/貯金0円世帯の割合/貯金額の中央値
30代/33.7%/130万円
40代/33.7%/300万円
50代/31.8%/408万円
60代/29.4%/740万円
※家計の金融行動に関する世論調査(2人以上世帯・’18年調査結果)より

 また、いずれの世代も約3割が貯金ゼロというのが実態だ。さらに、50歳で年収のピークを迎え、その後は役職定年、定年と収入は減少の一途を辿る。一方で、平均寿命は’16年現在で女性が87.1‌4歳、男性が80.9‌8歳。十分な蓄えがないまま、長い老後を生き抜けるのか、不安は募るばかりだ。

 そこで視野に入ってくるのが、「65歳を超えても働き続ける」という選択肢だ。実際、現在65歳以上の男性100人を対象に調査をしたところ、39%が現在仕事をしていて、59%は貯金が1000万円未満であることがわかった。これから老後を迎える世代の状況はさらに悪化すると予測できる。

《65歳以上の男性にアンケート》
Q1 現在働いていますか?
はい 39%
いいえ 61%

Q2 現在の仕事を選んだきっかけ(現在働いている人対象)
雇用延長 20.5%
定年を機にフリーで働くことにした 20.5%
定年を機に就職活動をした 21%
自営 18%
定年を機に起業した 10%
知人の紹介 10%

Q3 何のために働いているの?(複数回答可)(現在働いている人対象)
生活費のため 64.1%
働き続けることで社会とかかわりたい 38.5%
周りに必要とされている 30.8%
働いていないとヒマだから 25.6%
仕事が楽しいから 15.4%

Q4 現在の年収は?(年金を除く)(現在働いている人対象)
100万円未満 12.8%
100万円以上300万円未満 23.1%
300万円以上500万円未満 33.3%
500万円以上 23.1%
700万円以上 7.7%

Q5 何歳まで働きたい?(現在働いている人対象)
75歳未満 53.8%
75歳以上80歳未満 30.8%
80歳以上85歳未満 7.7%
85歳以上90歳未満 2.6%
死ぬまで働きたい 5.1%

Q6 現在の貯金額は?
0円 9%
1円以上300万円未満 23%
300万円以上1000万円未満 27%
1000万円以上2000万円未満 16%
2000万円以上3000万円未満 8%
3000万円以上 18%

Q7 住宅ローンの残債は?
完済した 53%
もともとローンを組んでいない 32%
賃貸住宅 5%
1000万円未満 7%
1000万円以上 3%

Q8 今後生きていくうえで不安なことは?(複数回答可)
生活費、ローンなど金銭面の不安 83%
病気、老化、介護など健康面の不安 47%
友達づき合い、近所づき合いから疎外されていく孤独 32%

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現実的には貯金だけで老後を乗り切るのは不可能

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