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デスマッチ界のカリスマからの挑戦を受ける竹田誠志「この試合が正念場。俺は2番煎じじゃない」

 8月28日、「葛西純プロデュース興行 東京デスマッチカーニバル2018 ~Crazy monkey 20th anniversary~」(東京・後楽園ホール)のメインで、竹田誠志は葛西純と対戦する。現在、竹田はKING of FREEDOM WORLD王座(FREEDOM)とBJWデスマッチシングルヘビー級王座(大日本プロレス)という2つの団体のベルトを保持。構図としてはデスマッチ界のカリスマである葛西が、自身の自主興行で若きチャンピオンに挑むというかたちだ。だが、迎え撃つ立場の竹田は「この試合は正念場」と悲壮な覚悟を覗かせる。

竹田誠志「プロレスのキャリアは11年になるけど、ずっと足踏みしていた気がします。結局、何をやっても“葛西の二番煎じ”と言われてしまうので。正直、そのことが悔しかったです。どんなに過激なデスマッチをやっても、“葛西はもっと強烈だった”。マキシマム ザ ホルモンさんの曲で入場するようになれば、“あぁ、葛西はロックが好きだからね”。11年かけてようやくチャンピオンになっても、まだそういったファンの視線は変わっていない。“どうすればいいんだよ!?”って、ずっと試行錯誤していました」

 ファンが竹田を「葛西の弟分」と見なすのも致し方ない部分はある。これまで両者は節目ごとに試合を行ってきただけでなく、タッグを組んだことも何度かあった。プライベートでも仲がよいことで知られ、「リングに上がれば普通の人であってはいけない。頭がおかしくなくちゃいけない」というデスマッチ観も共通している。そもそも竹田がプロレスラーを目指すようになったきっかけが中学生のときに観た葛西の試合だというのだから、影響を受けないはずがないのだ。

「自分はどんなレスラーなのか? 自分の売りは何なのか? 選手はみんなそういうことを考えているはずなんです。自分はデスマッチが好きだし、葛西選手のことは尊敬している。だけど、それだけじゃダメなんですよね。もうとっくに単なるファンじゃなくなっているわけだから」

 竹田は専門学校卒業後、田村潔司が運営するU-FILE CAMPに入門。その後、ZSTやDEEPで総合格闘家として活躍したという、デスマッチ・ファイターとしては異色の経歴の持ち主である。だが、そのことも一時はコンプレックスの種になっていたそうだ。「今の自分は格闘家じゃない。きちんとプロレスラーとして見てほしい」というわけだ。

「ところが、そうも言っていられなくなった。“葛西純になくて、自分にあるものは何だろう?”と考えたとき、それは格闘技の技術だと思ったんです。離れていた総合の試合をまたやるようになったのは、そういった理由から。自分は“自分だけのプロレス”を作らなくちゃいけないですから」

 プロレスは勝敗を争うだけの単純な「競技」ではない。試合に負けても光る選手はいるし、トーナメントで優勝しても「団体から推されているだけ」とブーイングを浴びることもある。自分ならではの存在感を打ち出し、観る者すべてを納得させなくてはいけないのだ。「プロレスって難しいッスよ」と竹田もため息混じりに語る。

「もちろん今度の試合は全力で勝ちにいきます。でも勝ち負けよりも大事なのは、竹田誠志ならではのデスマッチで葛西純を超えること。極端な話、自分はベルトを失ってもいいんです。なぜならベルトよりも大事なことがプロレスにはあると思っているから。それは観ている人の感情を全力で揺さぶること。自分だけのプロレスで興奮させること。今の自分だったら、それができる自信というがある」

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蛍光灯、画鋲、ガラス、刃物、五寸釘…

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●「葛西純プロデュース興行 東京デスマッチカーニバル2018 ~Crazy monkey 20th anniversary~
8月28日(火) 後楽園ホール
会場18:00/試合開始18:45
狂猿アニバーサリーシート:完売
特別リングサイド:完売
リングサイド:5500円(当日6000円)
指定席:4500円(当日5000円)
☆学割・障がい者割あり(当日のみ。学生証、障がい者手帳提示で当日料金の半額に割引)
☆小学生以下は全席種当日料金の半額(当日のみ。要・本人確認)

●まちだプロレスまつり Vol.2
10月29日(月) 町田市民ホール
※竹田誠志、葛西純、秋山準、関本大介、石川修司、黒潮“イケメン”二郎ら参戦予定
会場18:00/試合開始19:00
リングサイド:6000円
指定ブロック:4000円
自由席:3000円
自由席(18歳以下):1000円





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