デスマッチに命をかける漢たち~不動のカリスマ・葛西純
デスマッチが好きだと言うと、「怖い」「痛そう」「血とかムリ」と言われる。その通り、怖いし、とんでもなく痛そうだし、私も血とかムリ……だった。血に染まったリングの上で、血まみれの男たちが凶器で殴り合う様は、この世のものとは思えない地獄絵図。しかし、それがなぜだか美しい。「デスマッチは美しい」――いつしかそう思うようになったのは、葛西純のデスマッチを見てからだ。
⇒【写真】はコチラ(閲覧注意:以下、血が飛び散る凄惨な画像が含まれます)https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1122134
通称“デスマッチのカリスマ”。蛍光灯、画びょう、カミソリ……ありとあらゆる凶器アイテムを自在に操る。相手がどんな凶器を持ち込もうが、自分のものにしてしまう。どんな相手とどんな試合展開になろうとも、“葛西純の試合”にしてしまう。一度でも葛西の試合を観たら、そのカリスマ性の虜にならない者はいないだろう。
葛西が2012年に結成したFREEDOMSのユニット「unchain(アンチェイン)」。藤田ミノル、竹田誠志、吹本賢児から成るこの伝説のデスマッチ・ユニットが、8月11日、初めてユニット興行「unchain night!」を開催する。今連載では、「デスマッチの漢たち」と題して、デスマッチに賭ける4人の生き様を追っていこうと思う。
まずは葛西に、unchainとはどのようなユニットか聞いた。
尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko
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