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日本市場を牽引する中長期向けの株とは!? アナリストと投資家を直撃

 株式投資で財を成すには、今ならどんな銘柄を選ぶべきなのか。ラジオNIKKEI『実践!投資の女神 注目銘柄分析』でパーソナリティを務め、国内外の株式投資に造詣の深い向後はるみ氏はこう語る。

「現在、私が触手を伸ばしているのは外国株で、インドネシアやマレーシアなどこれから発展が見込める国のインフラ系企業を中心に投資しています。日本国内においても同じ目線での投資が有効で、“ニッポンのこれから”を第一に考えるべき。中長期目線で腰を据えて握れる株を今回はピックアップしました」

kougoharumi

日本株のみならず、世界の金融商品に精通する向後はるみ氏。9月からオンラインサロン「Investers Lab ~インベスターズラボ~」主宰

 その筆頭格として挙がったのが、化粧品事業を展開するアイスタイル。8月3日に発表した2018年6月期通期業績は、従来予想から売上高では+7%、営業利益は+6.3%、経常利益は+13%、親会社株主に帰属する当期純利は+3%と、売上高・利益ともに計画を上ブレて着地した。

「日本のコスメ市場を席巻している会社で、プラットフォームも会員の囲い込みもできていて、この分野では一強といっていい存在。そんなガリバーがアジア展開を見据えて先手も打っています。日本製のコスメは品質もデザインも中国や台湾でウケるでしょうから、伸びしろは大きいでしょうね。19年6月期については減益予想としていますが、これはプラットフォームへの投資や組織体制の強化を行うという前向きな費用によるもの。株価の一時的な下落は、格好の押し目となりました。8月28日には国内大手証券が目標株価を引き上げてもいます」

アイスタイル

アイスタイルの今後に期待!

 3位にランクインした(記事下参照)エランも、第1四半期の進捗率が36%と目覚ましい伸びを見せている。

 それに伴い、8月10日に発表した12月期第2四半期は、売上高は前期比25.5%増、営業利益は前期比53.2%増、経常利益は前期比51.1%増の、当期純利益は前期比35.9%増と大幅増収増益で着地。通期の各利益を上方修正し、9期連続での過去最高益予想をさらに引き上げている。

「超高齢化社会を支える企業として、エランは注目しています。前回予想11円に1円増額となる期末12円と増配も発表しており、株主還元の姿勢も評価できます。SNSから仮想通貨まで手掛けるイー・ガーディアンは時流にも乗っているし、会社名を聞いてパッと業種が連想できるのも買われやすい株の特徴です。ここで挙げた株は月足レベルで見て、押し目を拾っていくのがよい戦略。短期ではなく、年単位でホールドできる銘柄だと思いますよ」

 逆に、株のプロ目線で手を出さない株はどれか?

「社会がこれだけ猛スピードで変わっていく中で、先進的な取り組みができていない業種や企業の株には触手が伸びないですね。そういった意味では、地銀の株を買う意味はなさそう。テクニカル分析をしても株価が上がる気配がまったくない。手出し無用と考えます」

地銀の株

地銀の株は将来性を感じない! ※チャートは大光銀行の

「大きく下がらない銘柄を探すのが大事」


 30年の株歴を誇る個人投資家のかぶ1000氏は、別の視点で市場を読み解く。

「割安でまだそこまで買われていない銘柄を狙うバリュー投資が私のスタイル。最近買ったのはmixiとジェコスで、ともにローリスクミドルリターンが見込めると思いました。mixiは主力だったモンストが頭打ち、いい材料も見当たりませんが、すでに売りつくされた感があると判断。ここから悪材料が出ても大きく下がらず、ちょっとしたきっかけで上昇も期待できます。一方のジェコスは仮設建材のリース会社で、インフラ整備を手掛けるため景気に左右されにくい。毎年増配しており、投資に値すると判断しました」

 出遅れ感のある株にこそ、投資妙味があると語るかぶ1000氏。逆に投資を避けるのは、こんな場合だ。

「一時的なブームで株価が急騰した株は注意が必要です。みんながいいと思っているなかで減益が発表されれば、ショックから大きく株価が下がるリスクがある。押し目でも拾わないようにしています」

 見かけの勢いに任せないことこそ、銘柄選びの極意と言えそうだ。決算発表ラッシュの時期と重なる8月上旬には、チャンスが眠っている。ここで挙げられた銘柄を安く仕込めるチャンスがあれば、買いを検討してみるのもよいだろう。

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買いたい株式銘柄

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