「2度と顔も見たくない」と言って去った人を取り戻す方法――歌舞伎町10億円女社長
その後、お店を気に入ってくれたBさんが単独で来店されるようになりました。私はその都度、Aさんにそのことを報告し、Aさんは大変喜んでくれていました。
それからBさんが単独で仲間を連れて来られることが多くなり、Bさんが来客されたときに「Aさんを呼ぼう」ということになりました。
BさんがAさんに電話して「いまあやかのところにいるんだけど、これから来れないか?」と言いました。
Aさんにとって、Bさんはすごく大切なお客様だったので、Aさんはすぐにいらっしゃいました。
しかし、Aさんはそのときから相当不機嫌でした。「こっちは別の接待で呼ばれてんのに、『来い!』って言われたら行かないわけにいかないだろ? おまえ、なんでそれくらい止められないんだよ!」と、第一声言われました。
それから、Aさんが日頃指名している女のコが、たまたまBさんの部下の席についていたので、私は「◯◯ちゃんは今日は彼氏のAさんが横にいなくて、ツマラナそうだな~」と大きな声で言いました。
すると、Aさんはさらにイライラした顔をしました。Bさんの会が終わったら、Aさんは速攻で帰って行きました。
このとき、私はAさんがすごく怒ってるのを知りませんでした。
Bさんはその後も、ちょこちょこ店に来られていたので「今日、Bさん来られました」と連絡しても返事がありませんでしたが、たまたま忙しいだけなのだと、あまり気にしていませんでした。
そんなある日、私は、Aさん指名の女のコにお話ししたいことがあると言われました。
聞けば、Aさんが私のことをボロクソに言っていて「あやかのことはもう嫌いだし、顔も見たくない。もう2度と店には行かない」と言っているというのです。
私は思わず「なんで?」と聞きました。
彼女が言うには、「あやかはAさんより、お金を持っているBさんに寝返った」「Aさん指名の女のコのことをAさんの彼女と呼んだのは嫌がらせ」「あやかのことはもう信用できない」と。
お店にやってきたAさんは開口一番…
なぜAさんを怒らせてしまったのか?
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中
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