R-30

「2度と顔も見たくない」と言って去った人を取り戻す方法――歌舞伎町10億円女社長

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。

 新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗経営する、年商10億円の歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第29回は「失った信頼のリカバリー方法」がテーマです。

「他人を怒らせる天才」だった私


怒る

※画像はイメージです(以下同じ)

 あなたは人を怒らせたことがありますか?

 人間関係において、信用を得るのは時間がかかるのに、信用を失うのは一瞬です。些細なことがきっかけで「あなたのことはもう信頼できない」と言われて激怒する人もいれば、静かに去っていく人もいます。

 そんなとき、どう対応するか?

 今回は、私の過去の失敗から、信頼を失った人を取り戻す方法についてお話ししようと思います。

 振り返ると、私は小さい頃から他人を怒らせる天才だったと思います。空気の読めない発言の数々、気がきかない、人の話を聞いてないなど、何かにつけてよく怒られていました。

 何回も同じことを言われても直せないので、今度は「人のことをバカにしてんのか?」と勘ぐられ、「わざとやってるのか?」と深読みされることも。そのたびに、相手の怒りはどんどんエスカレートしていきました。

水商売の世界で学んだ信頼の「難しさ」と「儚さ」


 18歳で水商売の世界に入ると、信用を築くことの難しさとその儚さの両方を味わいました。

 お客様にとってキャバクラは、仕事でもプライベートでもなく、唯一「責任」という重しから解放され、リラックスする場所です。

「夜のディズニーランド」と言えば聞こえがいいですが、常に「責任」がつきまとう日常と違い、いつでも簡単に切り捨てられるのだということがよくわかりました。

 そのため、キャバ嬢や黒服が少しでも気にくわないと、「もう2度と来ない」と怒って帰ってしまわれるお客様も多くいらっしゃいます。

 怒らせてしまったお客様に精神的に追い詰められ、出勤するのが困難になるキャバ嬢も少なくありません。

失った信頼を取り戻すには?


 今回ご紹介するは、お客様の信頼を失った私が長い時間をかけて、再び友好関係を取り戻したお話です。

 そのお客様Aさんとは、7~8年良好な関係が続いていました。

 Aさんは、接待となると必ず私に連絡してくれるお客様でした。私もAさんの接待は、ほかのどんな用事よりも優先していました。

 Aさんは「あやかと一緒に接待したら怖いものなし」と豪語してくれるほど、私を頼りにしてくれました。

「どんなお客でもあやかちゃんとしゃべると、不思議と楽しそうな顔になる。俺自体は全然好みのタイプでも付き合いたいとも思わないけど、接待してるときはラクできるから本当にありがたい」と、一言多いながらも、心から褒めてくれました。

 しかし、そんなあるとき、「お客様の大切な接待だから頼む」と言われ、食事の席が設けられました。私はいつものようにお客様の接待相手Bさんの横の席につきました。

 その日はAさんと、Bさん、Bさんの取り巻きの人たちが店に来てくれて、Aさんはいつものように大変喜んでくれました。

次のページ 
常連だったAさんに起きた変化

1
2
3
4





おすすめ記事