山口組再結集は本当か?「任侠山口組がいよいよ合流」の噂で各所が大騒ぎ
「ディテールがしっかりしていて真実味があった。『8月20日の六代目陣営の執行部会で、任侠陣営の加入が正式承認される』とか、『翌21日に復帰が正式発表され、織田代表が総本部を訪ねて司忍組長に挨拶をする』なんて事細かなところまで伝わってきた。他団体のヤクザである私の耳にすら入ってるんだから、山口組系の組織なら末端にまで浸透していたはず」
そして運命の8月20日。情報を聞きつけた捜査員と記者たちが多数集まったなか、六代目陣営の執行部会は何事もなく終了。多くの業界人と関係者を振り回したネタは、ガセだったのである。
こうした顚末については『アサヒ芸能』をはじめ、ヤクザ記事の充実ぶりで知られる実話系メディアが詳細に報じているが、9月12日には『朝日新聞』(デジタル版)までもが言及。もはや3つの山口組の統合話は、国民的関心事と言っても過言ではない。ヤクザ取材歴の長い専門誌記者に、今回の騒動を詳しく解説してもらった。
「山口組統合の話は、事実とガセが入り交じっています。いま3つの山口組の中で、最も追い詰められているのは任侠陣営です。シノギが細って組織が疲弊し、離脱者が相次いで存続も厳しいほど。そこで織田代表は、神戸陣営の最高幹部である太田守正舎弟頭補佐に、仲介を頼んだようなんです。神戸陣営の別の最高幹部も、7月27日の執行部会で再統合について発議があった事実を認めていますから、侠陣営と神戸陣営の統合話が持ち上がったこと自体は、間違いありません」
だがこの話は、神戸陣営の井上邦雄組長らの強烈な反対により、実らなかった。
「井上組長にとって、後ろ足で砂をかけて出ていった織田代表の存在は、不快そのものです。なにしろ井上組長の出身母体である山健組組員が織田代表を襲撃して、ボディガードを射殺する事件まで起きてますからね。太田舎弟頭補佐を通じて復帰を求めてきた織田代表の窮状を外部にリークした上で統合話を蹴ることで、任侠陣営を揺さぶろうとした可能性は大です」
追い詰められた任侠山口組
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