そうした比較ができるのは終わりを迎えた時です。お昼頃に「今日は色々あったなぁ」とは思えません。夜になって一日が終わるから、「今日は色々あったなぁ」と思えます。月曜日に「今週は色々あったなぁ」とは思えません。土曜や日曜だから「今週は色々あったなぁ」と思えます。スケールが大きくなるほど、振り返りの機会は少なくなります。「今年も色々あったなぁ」と振り替えられるのは、年の瀬の今だけです。 　今と過去は同じ単位で比べられます。「今日」と比べるのは「昨日」や「一昨日」であって、「先週」「先々週」ではありません。「今週」と比べるのは、「先週」「先々週」であって、「先月」や「先々月」ではありません。「今年」という年単位で振り返れば、年単位の過去が蘇ります。「今年」という今を振り返り、「去年」「一昨年」といった過去に結びつくから、年単位の信念が生まれます。そして、それが新年の抱負になるのです。 　今年一年、どんなことがありましたか。ぜひ振り返ってみてください。その振り返りから「来年はこうしよう」と、未来が自然と立ち上がります。 コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』（扶桑社）が発売中