お金

同じ給料なのに、なぜあいつのほうが贅沢できるの? 消費行動の違いが明暗を分ける

AさんとBさんの差はなんなのか?

 Aさんは、このBさんの部屋を見て、「同じ給料なのに、なんでこんな生活ができているの?」と、不思議に思っているようです。ですが、こうして比べてみると一目瞭然ですよね。  違いは、Bさんはちゃんと価値のあるモノを買っているところ。つまり、所有するモノはほとんど「売れる価値のあるモノ」です。もっと言うなら、Bさんの生活スタイルが「売れる情報」でもあります。  家具はブランド物ですが、中古で安く購入。ベントレーは250万円で買ったアルナージグリーンレーベル。車検代が約50万円なので維持費はかかりますが、土日しか車を使わないBさんは年間5000kmぐらいしか乗りません。駐車場代は2万円ですが、都心の5万円とかに比べるとだいぶ抑えられています。で、その他のモノはすべて維持費がかからないモノばかり。料理にハマっているBさんは休日に作ったモノを冷凍して平日も食べられるようにしています。たまに車でドン・キホーテに行ったりして、日用品とともに100円のカップ麺も保存用にたくさん買っておきます。しかも友達付き合いは昼間のカフェが中心なので、飲み代も抑えられます。  その結果、Bさんの食費は1日1600円ほど。月々約5万円です。かつて貯金を崩して買った高級腕時計は、予算を決めて買ったり売ったりしているので収支はマイナスになりません。ベントレーを買ったことにより貯金は200万円と少なく感じますが、250万円で再度売れたら450万円まで復活する予定です。その他のオーディオや家具代が約50万円。時計も家具もすべて売れれば、23歳で就職した時からすべてのボーナス支給額が口座に残っている状態となります。

AさんにならずにBさんになるためのポイントは?

 ポイントは、価値ある消費をしつつ、抑えるべきところをきちんと把握したうえで節約しているところです。  一般的な視点で見ると、Aさんはどこにでもいるレベルの暮らしなので、特に注意するところがないように思えます。一方のBさんは、「贅沢だ」と攻撃の対象となったりしていますが、「哲学」を持って消費しているのでそんな批判を気にせず、自分が思い描いた楽しいプライベートライフを満喫しています。  いかがでしょう? 同じ所得でも、信念のある消費をすることによって、これだけ生活の充実度が違うのです。逆に言えば、いくら所得が高くても、考えないで目の前の浪費をするばかりに、一向に贅沢な生活ができないしお金が貯まらない、という人も多いですよね。  価値のある暮らしができるうえ、お金も無駄にしない。暮らしのレベルは、稼ぎだけではなく、いかに考えて消費をしているかで決まるのです。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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もう新品は買うな!

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