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腕時計を買うなら、5万円のより30万円のほうが儲かる理由

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私は、現代のおかしな消費を変えるために実践を重ねながら、いろいろ研究してきました。私は30代のいわゆるバブルを全く知らない世代です。所有欲の薄い世代とは言われますが、私の場合は、むしろ価値あるものは我慢せず所有したいと考えています。そんな私の価値観を、不定期ですがご披露したいと思います。

斉藤由貴生

第9回 高級腕時計を買うとお金が増えて戻ってくるワケ


 突然ですが、売れやすいモノの代表と言えば、腕時計です。私は腕時計の専門家かつ「腕時計投資」の第一人者で、これまで所有してきた腕時計をたくさん売ってきました。投資なので、当たり前ですが大きな利益を生んでいます。

 例えば、あなたは人生の節目に腕時計を買おうかと考えています。単に時刻を見るだけだったら持っているスマートフォンでも困らないのですが、それでもいくらか奮発して良い腕時計が欲しいと思っています。では、今捻出できる予算として、なんとなく5万円ほどの時計かなぁと考えます。

腕時計は時間を確認するだけのものではない!?

 さて、そうやって5万円の腕時計を買おうかとしているあなたに、私は茶々を入れたいと思います。

「どうせだったら、30万円の時計を買えば?」

 そういう私に、「は?」と思うことでしょう。5万円の時計を買うつもりなのに、反論したくなるはずです。しかし、もし、「売り目的」で考えるとすれば、あなたが買おうとしている5万円の時計よりも30万円のほうがはるかに得をもたらしてくれます。

なぜ5万円の腕時計よりも30万円の腕時計なのか?


 それは、「高級品を持つ」という精神面だけではありません。金銭的にもそうなのです。例えば、かつて私が30万円で買ったロレックス。現在では70万円以上で取引されています。そのロレックスに関して、私はちょっと早とちりをして40万円の時点で売却してしまったので、10万円しか"儲からなかった"のですが、もう少し時間をかけて粘っていれば30万円以上、つまり買った額と同等の利益を生み出すことができたはずです。腕時計は、株同様、相場が関連してくるのです。よくお金に困った時の知恵で、「いざというときは、時計を質屋に入れよう」と、考える人が多いのは、そういうことなのです。

 つまり、買うべきなのは、あなたの身の丈に合う腕時計ではなく、他の誰かが欲しがるほどの価値の高い腕時計です。

腕時計を買うなら、誰もが欲しがる時計を選ぶべし!

 この”儲かる”というのが、モノを買うときに、とても重要になってきます。

 だって、30万円の腕時計を買って、楽しんだうえ、40万円も多く戻ってくるのです。これがもしも5万円の腕時計を買っていたらどうでしょう。一生モノと意気込んで買っても、やがて環境が変わりその使わなくなった腕時計を売ろうと思った時、1万円にもならないはずです。少額のモノを買えば、リターンが小さいのは当然ですからね。

 このように、「ある程度の値で売る」を意識してモノを買うと、捨てる必要がないどころか、使っていたのに利益が発生するということまであるのです。つまり、利益目的で消費をする。これに尽きます。

1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある
もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう





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