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「私が40代日本人なら何を買うか」沈む日本で生きのびる道を世界的投資家がズバリ

来たるべき危機にそなえて40代がするべきことは?

 10歳の子どもには海外に目を向けるべきだというロジャーズ氏だが、中高年世代が今から海外へ出向くには難しい。しかも今、中高年世代なら国庫で老後が保障されているという。では安全だろうか。それは違う。  ロジャーズ氏いわく、<4〜8年の周期で大きな経済問題が起きる>。2008年のリーマンショックから早くも10年が経った。しかもその間に世界各国の借金は増えている。今後、1〜2年のうちに今まで誰も体験したことのないような経済危機が起こるという。では、どのように備えるべきか。 <私が40代の日本人だったらどうするだろう。農場を買うことだ農園  今後、日本で投資すべき分野は、観光・教育・農業だという。  オリンピック後もインバウンドは衰えない。今まで旅行者に門戸を閉ざしてきたからだ。また日本には「大学全入時代」と言われるほど、大学がある。しかしお隣の韓国のような国には大学の数が限られている。留学生を受け入れることで教育産業は潤うはずだ。

海外と関わることは絶対条件

 そして「可能性の山」とロジャーズ氏がたたえるのが農業だ。日本の農業は政府に保護されすぎて、農産品は輸出できないほど高額である。しかも農業従事者の平均年齢は66歳と高齢だ。  もしここに、人件費の安い外国人を受け入れ、海外でも正当な値段で販売できる作物を生産できたなら、大いに成長する余地があるという。 <これから逆風にさらされる日本で生きていくには、海外と関わることが絶対必要条件になる>  農場を買い、そこで働く労働者をみつけ、質の良い作物をつくる。もしくは、古民家カフェや、農家で働く外国人向けの教育事業を開くこともチャンスは広がる。  もちろん海外へ投資することもありだ。その場合も、投資先の国について学ぶ必要がある。本書では今が「買い」の国名も上げられている。詳しくは本書のなかで確認して欲しい。  日本に外国人労働者を受け入れ、農業を活性化させることに可能性はあるのか。偉大な投資家の言葉を信じるも無下にするのもあなた次第だ。 <文/西澤まどか>
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