雑学

日本の長者番付50、高卒・短大卒の意外な4人。富豪になるのに学歴はいらない

 2兆7670億円。今、日本で一番のお金持ちである、ファーストリテイリングの柳井正会長(70歳)の資産である。4月11日に「Forbes JAPAN」が発表した「日本長者番付 2019」には、目もくらむような資産の持ち主の面々が紹介されている。

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Forbes 日本の長者番付サイト

 今年は、メルカリの代表取締役会長兼CEO・山田進太郎氏(41歳、33位、資産額1440億円)やアパグループ代表の元谷外志雄氏(75歳、36位、資産1330億円)がニューカマーとして名を連ねた。

 長者番付に載る富豪になるには、楽天の三木谷浩史社長がハーバード大学を卒業したように、さぞかし立派な学歴が必要だろう……と思いきや。高卒・大学中退・有名大学ではない社長も名を連ねている。その一部を紹介しよう。

不死鳥のごとく蘇る「光速で稼ぐ男」重田康光氏


●日本大学中退
6位、資産額6000億円
光通信代表取締役会長兼CEO 
重田康光氏(54歳)


重田康光

絶頂だった1999年『Forbes』の表紙にもなった重田康光氏

 1990年代、携帯電話販売店「HIT SHOP」を全国に展開した光通信。1996年、重田氏は当時史上最年少の31歳で株式を店頭公開した。1999年にはまたもや史上最年少の34歳で東証一部に上場を成し遂げた。その破竹の勢いから「光速で稼ぐ男」と呼ばれた。しかしその直後、架空の携帯電話契約を大量に行ったことが発覚して株価が大暴落、業績も悪化した。

 しかし、ここから重田氏の底力が発揮された。2000年からシャープの複写機販売・リースをメインの事業へと据え、対法人業務へとシフト。結果、2004年から黒字へ転じる。
 康光氏は名門・巣鴨高校出身で、日本大学経済学部へ入学するも中退した。電話加入権を販売する企業を経て、23歳で光通信を創業。一度は失った信頼を地道に回復して、2014年より日本の長者番付の常連である。

なぜか突如退任した創業者、三木正浩氏


●東邦学園短期大学
13位、資産額4210億円
ABCマート 創業者・元会長
三木正浩氏(63歳)


ABCマート 靴販売大手のABCマートを立ち上げた三木正浩氏も異色の経歴の持ち主だ。男性では珍しい短大卒である。
 三重県伊勢市生まれ、不動産業や飲食業を営む家庭で育つ。高校時代はボクシングに熱中し、卒業後は愛知県にある東邦学園短期大学(2008年に廃止、愛知東邦大学に改組された)で商業・経営を学ぶ。
 卒業後は家業を手伝いながら、たまたま行った香港ツアーでブランドのTシャツなどが安く売られているのを見て輸入を思い立つ。自ら海外に行ってはコンバースやホーキンスなどの買い付けルートを作り、1985年に会社の前身となる株式会社国際貿易商事を立ち上げた。

 翌年、ホーキンスを国内で独占販売する代理店に指名される。ここから靴や小物の販売を強化し1990年にABC-MARTを出店。店舗数はまたたく間に増え、2000年にジャスダック上場、2002年には東証一部へ昇格を果たした。

 ところが、海外へ出店するなど業績がうなぎ登りの最中、2007年に「一身上の都合」で突如、会長を退任する。その後、表舞台に姿を現していない。2015年に、日本テレビの上重聡アナに、三木氏がなぜか1億7000万円も無利子融資したとして問題になった時もメディアには出なかった。
 三木氏はまだ63歳。単身イギリスに渡り、ホーキンスの独占販売権を得た行動力を持てあますにはあまりにももったいない。

※参考:週刊ダイヤモンド(1999年5月29日)でのインタビュー 

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高卒の星?カリスマ社長2人

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