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大分トリニータ公式ソングの歌詞に「ケツ」と「うんこ」。なぜこうなった?

「トリニータイソウ」は「GOGOゴール!!」とのダブルA面

 批判的サポーターと制作サイド。どちらにも理由があり、両者に共感できるが、賛否の旗を振るまえに知るべきことが。「トリニータイソウ 」はサッカー外を含め、世間に向けた作品。サポーターとチームに向けた公式応援歌、チャントは別に作られているということ。「トリニータイソウ 」とのダブルA面「GOGOゴール!!」である。 「大分弁はあえて使わず、カッコ良さを追求しています。太鼓で叩ける限界のスピードに設定し、男女関係なく歌いやすい音程に。どのチームのチャントより盛り上がれますよ」  とはいえ、マス向け楽曲「トリニータイソウ」のインパクトが強く、肝心のチャントは目立たなくなってしまった。現に、批判コメントを展開しているサポーターの多くが未聴のようす。想定外の批判にさらされた、作詞担当のあべこうじ氏もツイッターで「GOGOゴール!!」の存在をアピールしている。



「それでもリリース当時に比べれば、だいぶ沈静化。賛成の声や踊っている子どもの姿がSNSで見られるようになってきました。あとはGOGOゴール!!も知ってもらえるよう頑張らないといけません」  一部サポーターの間では「#トリニータイソウの替え歌を作ってみよう」というハッシュタグも発生。サポーター目線の歌詞を作るムーブメントだが、鈴木氏は好意的に迎えている。 「どんなふうにでも楽しんでもらえれば嬉しいです」  鈴木氏とクラブの狙い通り、子どもたちに受け入れられ真似されるカルチャーに成長し、非サッカーファンがクラブに興味を持つきっかけとなり得るか。大分トリニータのホームゲームでは、会場に流れる「ケツ」と「うんこ」をサポーターたちはどんな表情で聴くのか。もうしばらく経過を見守ってみたいと思う。<取材・文/金井幸男>
編集プロダクション勤務を経て、2002年にフリーランスとして独立。GETON!(学習研究社)、ストリートJACK(KK ベストセラーズ)、スマート(宝島社)、411、GOOUT、THE DAY(すべて三栄書房)など、ファッション誌を中心に活動する。また、紙媒体だけでなくOCEANSウェブやDiyer(s)をはじめとするWEBマガジンも担当。その他、ペットや美容、グルメ、スポーツ、カルチャーといった多ジャンルに携わり、メディア問わず寄稿している。
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