中国で猿の脳に人の遺伝子を移植――ひろゆき「倫理・道徳観に固執しても良いことはないかと」
― ひろゆきのネット炎上観察記 ―
▼リアル『猿の惑星』も!? 猿の脳に人の遺伝子を移植
遺伝子操作ベビーを誕生させ、その倫理観を世界中から危惧された中国が、今度は人間の脳の発達に関わる遺伝子を猿の脳に移植し認知機能を向上させたとの論文を発表。ネット上で「猿の惑星の始まり」などと揶揄され、世界各国から批判を浴びている。この批判に対し研究グループは、人間の脳疾患に関する知見をもたらす内容につながると反論している。
南アフリカの洞窟から最古の人類(※1)が発掘されたことから人類は洞窟の中で進化したと言われる一方で、中国では研究室で科学の力で猿の認知機能を向上させた研究者の論文が発表されました。類人猿と人類の違いの原因が明確になると、脳疾患とかの治療にも役立つ可能性もありますよね。
ところがどっこい、「動物実験はいかがなものか?」ってな話だけでなく、「サルとはいえ遺伝子組み換えを許容すると人間の遺伝子の組み換え(※2)もやり始めるんじゃ?」みたいな危惧もあるみたいなのですね。
もちろん、こういう倫理観とか道徳的な部分が大きい研究は、それをやらないことの抑止力が世界的に働いてるならいいんですけど、結果的にどっかの国だけが進歩して他の国が遅れることになってしまうんじゃないかと思ったりします。
いくら西洋の生命倫理の価値観で批判したり文句を言ったとしても、中国の医療技術は日進月歩で進歩しちゃっているわけです。んで、医療技術として確立してしまったら、世界中から大金を支払って中国に医療を受けに行く人が現れてきますよね。
GPSやパケット通信の開発が進んだ一因は軍事目的(※3)だったわけですけど、そのおかげでいまも便利に利用できていますし、戦争当時の流れから世界有数の製薬会社が存在していたりもするのですね。って流れを見ると、倫理観や道徳とかのルールを守る人たちと守らない人たちが戦ったら、ルールを守る人たちが負けるのは当然なので、結果は見えちゃっているんですよね。。。
時代で変わる倫理・道徳観に固執しても良いことはないかと
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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