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乃木坂46とSKE48が共演。舞台で見せた新しい顔

 樋口日奈(乃木坂46)、高柳明音(SKE48)が出演する舞台『+GOLD FISH』が、新宿の紀伊國屋ホールにて19日まで上演される。初日の10日には、公開ゲネプロが行なわれた。  『+GOLD FISH』が描くのは、イギリスの片田舎にある館での1日の出来事。ミステリー小説に秘められた謎を解き館に集まった男女と執事の12人が、「名前を呼ぶと、過去に還ることができる」という“不思議な魚”の真の名前を探ろうとするが、殺人犯が紛れている可能性が浮上し物語が急転していく。  作・演出は『戦国BASARA』『青の祓魔師』などの舞台を手がけた西田大輔。’18年に舞台と映画が公開された『ONLY SILVER FISH』のもう一つの物語とされている。   高柳は、『ONLY~』の舞台と映画に続き本作に出演。婚約者のペイトン(神永圭佑)ともに、遅れて館にやってきた女性・アーシュラを演じた。  誰としゃべっても、危機的状況に置かれても常にクールなアーシュラ。表情はほぼ変わらないためともすれば単なる“無”になる役柄を、血の通った人物に仕上げた高柳の芝居は見事。ゾクゾクするほどの大人の品や色気も醸し出し、高い説得力で観客を圧倒していた。  『GIRLS REVUE』『美少女戦士セーラームーン』と、乃木坂46のメンバーと共演する舞台が続いていた樋口は、“外”の舞台でも大いに弾けた。W主演(清水葉月、松田凌)に次ぐ3番手にクレジットされているだけあって出番が多かったのだが、ただ“たくさん出ていた”のではなくインパクトも十分に残した。とくにポイントとなるのが、振り幅だ。  樋口演じるシンシアは一見気弱に見えるが、苦手な人物には豪快に毒舌を吐く女性。そのデフォルメされたキャラに魅せられていると、シリアスな場面で一転。感情をあらわにした迫真の芝居で、観客を釘付けにした。「ここまでできるのか」と、思わず息を呑むだろう。  芸歴こそ違うが、ともに舞台経験豊富で女優をめざす樋口と高柳。シンプル故に難しいワンシチュエーションの会話劇は、きっと2人にとっても糧になっているだろう。 取材・文/松本まゆげ 撮影/八木康晴

SKE48の10乗

SKE48の10年の活動記録や撮り下ろしページ満載の一冊。こちらは松井珠理奈表紙バージョンです



SKE48の10乗 (須田亜香里表紙バージョン)

須田亜香里表紙バージョン

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