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G20開催中は大阪の夜の街にも異変が? キャバ嬢や観光客も困惑…

年末並の混雑だった地域も

 レイカさんとは裏腹に「金曜日が珍しく混んでいた」と語るのは大阪・北新地のラウンジに勤める芽以さん(仮名・30歳)だ。
大阪・梅田の東通り商店街

大阪・梅田の東通り商店街

「最近、北新地も活気がなくてヒマだと言われています。特に今の時期は企業のボーナス前、1年を通して特にヒマな時期なのであまり期待していなかったので驚きました。というのも、物流系など高速道路を使う会社は休みになっていたので、市内に住んでいる人が多く飲みにきてくれたんです。  確かにタクシーの台数は少なくて終電で帰る人がほとんどでしたが、うちの店は営業が1時までなので丁度良かったです。周りは閉めているお店も多かったようですが、その分うちの店に流れてきてくれましたね。珍しく新規のお客さんも多くて、最近の週末にしては売上は良かったと思います」  芽以さんが言うように、G20の恩恵を意外と受けたという夜の店は少なくない。大阪郊外のキャバクラに勤めるアイカさんもその1人だ。 「うちの店は大阪から快速電車で1つ目の駅にある地元の繁華街。一応、キャバクラやスナックもあるんですが、普段は地元の人くらいしか来ないような地域なんです。でもG20開催中は、普段よりも人で溢れていました。私はお客さんと同伴だったので店の近くの居酒屋に入ろうとしたんですが、なんと満席で入れないと言われたんです。それが2軒以上続いて『年末並みの混み具合だね』とお客さんと驚きました。  恐らく普段は大阪で飲んでいる人達が、タクシーを使えないから少しでも家から近い場所で飲もうとしたんだと思います。あと、『会社が3連休だったので地元に帰ってきた』というお客さんもいましたね」  恩恵を受けた店もそうでない店もあったということだが、G20の影響は夜の街でも少なからずあったようだ。<取材・文/カワノアユミ> ― シリーズ・キャバ嬢に訊け ―
―[キャバ嬢に訊け]―
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在は夜の街を取材する傍ら、キャバ嬢たちの恋愛模様を調査する。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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