更新日:2023年03月28日 09:52
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年200億円赤字のAbemaTVを、なぜ藤田晋社長は続けるのか/馬渕磨理子

「自分たちで、やる。」社風も強み

 さらに、藤田社長は大型M&Aなどを行わずに、社員が積極的に新規事業にチャレンジできたり、社員に子会社の社長を任せるなど自分たちで作って伸ばすという方法を取っています。つまり、「自分たちで、やる。」というモチベーションが社内で共有されているのです。  Facebookのタイムラインでシェアされる同社社員の表彰式の様子を見るだけでも、モチベーションを維持するエコシステムを自社で持っていることがわかります。  PLとBSを見るだけで、ここまで企業のイメージは変わるもの。  経営者の資質のみに着目するのでもなく、PLとBSという無機質なグラフだけとにらめっこするのでもなく、その両者を観察することで「気になる企業の未来」はクリアになっていくのです。
経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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