NGT48再始動のステージ「信じて待っていてよかったと思っていただけるように」
―[TIF2019]―
8月3日、NGT48が東京・お台場でおこなわれているイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL 2019」(以下、TIF)のステージに立ち、本格的な再始動を果たした。同グループは、昨年12月に起こった元メンバー・山口真帆の暴行被害騒動の影響で事実上の活動休止状態だった。
この日は、NGT48メンバー全員の34人が登場。ライブ前に荻野由佳は「今日、私たちがステージに立たせていただいたのは、NGT48の34人全員でパフォーマンスをさせていただきたいという私たちの思いから、スタッフの方にお話をして、このようなステージを設けていただきました。心から感謝をしています」と挨拶して頭を下げた。
当初、出演予定がなかったNGT48の出演が発表されたのは2日前。朝一に始まるラジオ体操よりも早い9時10分のスタートにも関わらず、会場には約4000人が詰め掛けていた。そんな光景を見渡した荻野は、「私たちを信じて応援して待っていてくださるファンの皆様に、信じて待っていてよかったと思っていただけるように、私たちはこれからも全力でパフォーマンスをして、精いっぱい頑張らさせていただきたいと思います。よろしくお願いします」と、少し言葉に詰まりながらも前を向いて決意を語った。
ライブが始まると、久しぶりのステージに緊張した表情のメンバーたちだったが、「Maxとき315号」「青春時計」「春はどこから来るのか?」と楽曲が進むにつれて、ファンのコールに応えるように笑顔が戻ってきていた。しかし、4曲目に選んだ研究生の曲「今日は負けでもいい」のイントロが流れると、メンバー数名から大粒の涙がこぼれる。今年1月には暴行騒動の余波で、正規メンバーのチーム公演が中止になる事態となった。そんなときに先輩たちの代わりにNGT48劇場のステージに立ち、NGT48の看板を守り続けてきたのは研究生だった。若いメンバーたちが流した涙の理由には、さまざまな思いが交錯していたのだろうか。
ライブの最後には、グループを牽引する存在の本間日陽が「TIFのステージに今年も立てたことが本当に嬉しかったです。そして、今回のステージでたくさんの声援を送ってくださった皆さま、本当にありがとうございます。私たちNGT48はここから精いっぱい、全員で頑張っていきたいと思うのでよろしくお願いします! 今日は本当にありがとうございました」と改めて再始動への感謝を述べると、会場からは激励の声とともに大きな拍手が送られた。その間、メンバー34人は深くお辞儀をしていた。
新制・NGT48がその期待に応えていけるのかは、彼女たちが日々の活動や生活、ステージで証明していくしかない。
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