ドバイなのに“時給200円”で働かされた19歳日本人男性の怒り「逃亡対策のためパスポートを没収」低賃金労働の実態を暴露
私(宮脇咲)は宮崎県から大学進学を機に上京し、現在はドバイに移住。海外物件を中心とした不動産投資を行うほか、富裕層向けの海外移住支援も手がけています。
ドバイと聞いてどんなイメージを持つでしょうか? 高層ビルや豪華なショッピングモール、富裕層が集う華やかな都市というイメージが先行するかもしれません。
しかし、その裏側には日本では想像できないほど過酷な労働実態が存在しています。正しい情報を得て、現地の信頼できるパートナーがいなければ移住先でトラブルに巻き込まれることもあります。
本記事で紹介するのは、ドバイに数か月滞在した19歳(当時)男性みちるさんの話です。過酷な労働環境とそこから得た体験談は想像を絶するものでした。
みちるさんは高校卒業後、当初はワーキングホリデーでオーストラリア渡航を検討していました。しかし、オーストラリアでは多くの日本人が働いており、求人競争が激しいとの情報を得たため、迷いが生じたそうです。
「そんななか、日本国内の大手求人情報サイトでエンターテイメント施設という会社の求人を見つけました。勤務先は、中東の富裕層が多く集まる街であるドバイ。ワーキングホリデー制度はないものの、働きながら移住できるかもしれないと思い、応募することにしました」(みちるさん、以下同じ)
みちるさんの仕事内容は、ここの日本人向けエリアにあるTシャツショップのスタッフです。
実際に採用されたのは、施設から委託を受けた企業で、テーマパーク内の日韓エリアを運営している会社でした。ところが、求人票に本社が「北海道札幌市所在」と記載されていた点など、のちに不審な部分があったと振り返ります。
みちるさんは半年間の雇用契約を結び、2023年10月にスタッフとしてドバイへ渡航。
その際、UAEのドバイの隣の都市シャルジャ首長国に居住することになりましたが、実際の街並みは想像以上に汚れており、治安面でも不安があったといいます。
バスで遊園地へ通いながら、日本人向けのTシャツショップでの勤務が始まったみちるさん。しかし、徐々に契約書の内容に次第に不信感を募らせるようになりました。
「毎日バスで遊園地に通い、日本人向けのTシャツショップで働き始めました。そこで早速、契約書の内容に不信感を抱きました。まず、給与は『要相談』とされていましたが、実際には月8万円の食事手当と、ホテルおよび送迎のみの提供というものでした」

みちるさん(当時19歳)
求人情報サイトでドバイの仕事を見つけ、渡航

みちるさんが働いていたエンターテイメント施設。写真の日本をテーマにしたエリア
「要相談」の給与をいざ確認してみると…

みちるさんが働いていた日本人向けのTシャツショップ
海外不動産投資家・海外移住コンサルタント。1997年宮崎県生まれ。UAEドバイ在住。お茶の水女子大学在学時に、暗号資産投資で大きな利益を出し、分散投資の一つとして不動産投資をスタートする。大学3年生の21歳から国内不動産投資を始め、国内3棟18室を保有し利回り20%以上の物件を運営し、その後いくつかの物件を売却。22歳で海外不動産投資へ進出し、ジョージア、トルコ(イスタンブール)、アラブ首長国連邦(ドバイ)に不動産を所有。現在は、個人投資家として資産運用をしながら、富裕層、経営者、投資家への資産コンサルティングのほか、海外移住のアドバイザーとしても活動。チャンネル登録者数約6万人のYoutubeチャンネル「さきの海外不動産しか勝たん」を運営。
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