360万円以内に3選手がひしめく大混戦状態!
佐藤慎太郎選手以外の賞金上位者3選手はこれまでの獲得賞金額がG3優勝賞金よりも狭い範囲で大接近している
【現在の賞金ランキング】
2019/09/18時点
★はG1優勝で競輪グランプリ出場権あり
1 脇本 雄太 102,592,000円★
2 中川 誠一郎 84,825,000円★
3 佐藤 慎太郎 76,901,400円
4 新田 祐大 66,320,000円★
5 平原 康多 61,661,600円
6 清水 裕友 60,242,000円
7 郡司 浩平 59,648,200円
8 松浦 悠士 53,621,000円
9 村上 博幸 43,832,400円
10 諸橋 愛 42,128,700円
11 菅田 壱道 40,624,000円
12 古性 優作 38,633,000円
13 太田 竜馬 38,331,200円
14 渡邉 雄太 38,279,700円
15 小倉 竜二 38,018,900円
16 原田 研太朗 32,290,600円
競輪グランプリ出場権を持った選手を除いてみると、賞金枠では佐藤慎太郎選手が平原康多選手に約1500万円の差をつけている。だが、平原康多選手以降の賞金差を順番に見ていくと
平原-清水 約140万円
清水-郡司 約60万円
平原、清水、郡司の3選手はG3の優勝賞金360万だけでも入れ替わりが可能な「僅差」なのである。このG3は、競輪グランプリメンバーが決まる競輪祭までに残りは、岐阜・京都向日町・松戸・京王閣・久留米・防府・四日市と7回の開催が予定されている。ちなみに郡司-松浦の差も約600万円と、G3優勝金にいくつかのレースで活躍すれば逆転も充分に有り得る位置だ。
直近だと岐阜記念G3「長良川鵜飼カップ」は9月21日~24日、京都向日町記念G3「平安賞」は9月26~29日の日程だ。現在の予定では平安賞だと郡司、松浦選手に加え、さらに9位の村上博幸選手も参戦予定となっている。
1000万差があっても差を詰めておきたい理由とは?
村上博幸選手は松浦選手と約1000万円も差がある。G3優勝では足らないではないかと思うかもしれないが、賞金を多く稼ぐ手段は別にもある。それは
G1での決勝上位着での賞金だ。G1は優勝すれば競輪グランプリ出場権を獲得できるため賞金額は関係なくなるのだが、
決勝2着ならば寛仁親王牌で1440万円、競輪祭になると1680万円が得られる。これで一発逆転が可能なのだが、先の平原・清水・郡司選手にG3を優勝されるとG1決勝2着の賞金を得ても逆転できるか微妙になってしまう。そのため、村上博幸選手以下の賞金上位選手も、G3(記念)戦線で今年は力が入る。これだけ多くの選手が可能性を残す年は過去になかったといっていいだろう。
先の賞金上位組と1000万以上差が開く第二グループにも「G1決勝上位着」などの一撃で届く可能性を残す選手たちはG3戦線で離されないためにも気が抜けない日々だ
<京都向日町記念G3「平安賞」(9月26日~29日)注目ポイント>
●賞金枠上位組から7~9位の3選手(郡司・松浦・村上博)が一挙に出場予定。いつG1決勝2着などでひっくり返されるかわからない彼らは少しでも上積みを目指す直接バトル! 3選手とも競走タイプが違い「郡司:自力」、「松浦:自在」、「村上:追い込み」なので、それぞれの3人の動きに注目するだけでも、初心者は競輪に触れて理解できると思うし、面白いはずだ。
昨年6月に発生した大阪北部地震の影響で客席のガラスが砕け散り、しばらく開催が中止になっていた京都向日町競輪場も今は元気に開催。今年のG3記念はグランプリ争いの要所となった(京都向日町競輪場Facebookより)
では、実際の賞金枠は何枠になるのだろうか? 賞金枠が多ければ平原・清水・郡司選手も焦る必要はないのだが、今年は賞金枠が狭まるかもしれない別の理由もあるのだ。