アプリで出会った年収150万円の自称構成作家。低年収男が求める“出会い”とは?
厚労省や国税庁ら、各省庁の調査で公表される「平均年収」。その都度、自分は平均より高いのか低いのか気になる人は多いことだろう。もちろん、個々の生活スタイルや水準により必要な金額は異なり、一概に「平均年収程度の収入がないといけない」とは言い切れないものだ。
しかし、筆者(女)がマッチングアプリで出会った男性は「年収150万円! いつもより多い!」と喜んでおり、何とも言えぬ不安を感じてしまった。年収150万円の男がマッチングアプリで出会いを求める本当の狙いとは?
ある日マッチングアプリで出会った男性は、同い年の構成作家。プロフィール画像に設定されている横顔の自撮りは、爽やか系の塩顔である。ガツガツしていなそうなルックスと業界人っぽい雰囲気だったことに喜んでマッチングすると、メッセージでは「テレビの構成作家の仕事がメインだ」というから、さらにテンションが上がる。しかも、元は売れないお笑い芸人をしていた、というのもなんだかツウっぽいというか、いい感じに響いたのだ。
「お笑い、私も大好きですよ!」といったところから会話が盛り上がり、まずは電話で話をしてみることに。声もそれなりに低くいい感じである。きっといい人そう! ということで一度会ってみることしたのだが……。
約束の日、待ち合わせ場所に現れたのは写真とは少し違い、妙に清潔感がない男であった。確かに顔はあの塩顔だ、ただしよく見るとフケが頭に複数ちりばめられていたり、服が妙にシワだらけだったりする。そして、少し臭う。
とはいえ、あんなにも意気投合したのにそこで帰るのも、と気が引けてしまい喫茶店でお茶をすると、思っていたのとは少し違う「正体」が見えてきた。
まず、構成作家という職業を名乗っていたことから、てっきり「レギュラー番組をいくつか持っている業界人」と思い込んでいたものの、いわゆる「自称」であった。「構成作家」は誰でも名乗ることは出来る。レギュラーはもちろん持っておらず、たまに「リサーチ」と呼ばれる、番組に必要な情報をひたすらネットで調べる仕事を不定期に行っているということが発覚。
もちろん構成作家を名乗るからには過去に数回構成の仕事をしたことはあるようだが、「何人かで共同でしたことがある」レベルのものだった。
筆者が「何で生計を立てているの?」と聞くと、スーパーで週5日バイトをしているという。……それって、もはやそっちが本業じゃん! と裏切られたような気持ちになり、この日はそっとフェードアウト。職業がどう、というよりはその虚言めいた“自称”が不愉快だな、と思った。そして徐々に連絡を絶つほうがいいだろうと判断した。
元お笑い芸人で構成作家…業界人っぽさに惹かれた
“自称”構成作家の正体は…
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不倫研究家。何故か既婚者に口説かれる事が多いことから不倫男たちの生態と戦略について研究している。
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