そしてイベントが始まった。座席は4テーブルに分かれ、男女が隣り合わせになるよう配置されている。途中、席替えタイムが一度あるようだ。 　筆者の隣に座ったIT企業に勤めるという女性、実はマッチングアプリを使った経験が浅く、現在は「Dine」のみを使用しているという。今回の「Chinese Dine」に参加した理由を聞くと、「告知があってなんとなく応募してみた」とのこと。 「なんとなく受けてみたオーディションに受かってしまった」と話す女優のようだが、確かにものすごく美人だ。気の利いた返しも出来ず「なるほど～」と頷いてしまった。 　ちなみに、同じテーブルだった別の女性は「このイベントに参加するためにアピール文を頑張って書いた」とのこと。人によって参加に対するモチベーションは違うようだ。 　軽い歓談タイムの後は、男女が集う場では恒例ともいえる自己紹介タイム。ここで、別テーブルの参加者たちについて知ることができる。 「弁護士をやっています」「整形外科医です」「広告代理店勤務です」。 　取材兼参加者の立場上、「どうにか面白いことを言わなくては……というか色物枠に入って人気出て彼女欲しい」と考えていた筆者だが、他男性陣のスペックの高さに唖然。想像していた通りの勝ち組の集いではないか……。職場で私の隣に座る、半袖短パン姿で仕事をしながら「宝くじ当たらないかな」と呟いている同僚が聞いたら、きっと卒倒するはずだ。 　女性陣も、大企業勤めのエリートから、珍しい職種に就いている人など、バラエティに富んだメンバーが集まっていた（ちなみに全員美人）！ 　とはいえ、会話の内容は仕事や趣味の話で盛り上がるといった一般的な飲み会と変わらないもの。タワマンだとか別荘購入についての話だったらまったくついていけないが、そんなことはなく安心した。 　出てくる料理はどれもうまいし、この雰囲気ならば恋人探しだけでなく、今後仲良く付き合える友人が欲しいという目的でもきっと楽しめるなぁと感じた。