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ファンと付き合うアイドルの心理「スカスカの撮影会を埋めてくれたのが嬉しくて…」

人気がない私…ライブ後の物販や撮影会の枠を埋めてくれた

悲しい「別れを切り出したのは自分だけど、やっぱり心にポカーンと穴があいたというか……。仕事に身が入らなくなっちゃって。そういうモチベーションって、ファンにも伝わっちゃうのか、“推し変”(※推しのアイドルを変更すること)されまくっちゃったんです。それでまた自暴自棄になってしまいました。そんな時に、理由を何にも聞かずに私のチェキ列に並び続けてくれて、予約がスカスカになった撮影会を何枠も埋めてくれた古参のファンがいたんです」  その古参のファンは、愛羅さんが芸能活動を始めた当初から追いかけ続けてくれていた。これまでもほとんどのイベントに参加していたそうだが、ファン離れが激しくなったことを察知してからは「全部来てくれました」という。 「ライブ終わりの物販で自分だけファンが少なかったりすると、本当にしんどいんですよ。他のメンバーがチェキを撮っているのを横目で見ているのは気まずい。その時間、何していればいいのかわからないし。撮影会も枠が埋まらないと開催中止になったりします。それって、人気がないって証明じゃないですか」

自分からファンの男にアプローチした

「ただでさえ失恋で病んでいた時だったんで、その穴埋めをしてくれた彼に何だか特別な情が芽生えてきたんです。あまりにお金を使ってくれるから申し訳なくなってきて、撮影会で『無理してない?』って聞いたんです。そしたら、『たくさんの時間を独占できて嬉しいよ。まあ愛羅ちゃんとしてはたくさんのファンがいた方が良いのはわかっているんだけどね』って。この言葉にすごく救われました」 アイドル 2人は、TwitterのDMでお礼程度のやりとりをしていたそうだが、愛羅さんから食事に誘い自分の気持ちを伝え、晴れて付き合うことになったという。とはいえ、もともとはファン。付き合う上でトラブルはないのだろうか? 「逆に、すごい良いですよ(笑)。アイドルとしての私を応援してくれているから、普通に現場も来てくれるし、ヲタク目線のアドバイスもくれます。実際、彼の言うことを聞いていたら推しも増えました。  デートの時も彼がかなり気を使ってくれるんです。私は『どうせ誰も見てないからいいよ』って、手を繋ごうするんですが、彼が『どこで誰が見ているかわからないから』って制してくれる。ちょっと淋しい気もするけど、アイドルとしての私もすごい大切にしてくれてるというか、尊重してくれているんですよね」  もちろんメンバーやマネージャーにも内緒で付き合っているが、変わらず現場にも来ている彼と愛羅さんの関係を疑われたことは1度もないそうだ。誰もがアイドルと繋がったり、付き合えたりするわけではないが、もしかすると……もしかすることもあるのかもしれない。<取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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