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“クソリプ”防止機能にアイドルたちの反応。歓迎ばかりと思いきや…

 Twitterでは、いわゆる“クソリプ”を防止する機能が導入された。クソリプとは、誹謗中傷や相手を傷つけるクソなリプライ(返信)のことだ。
クソリプ

※写真はイメージです(以下同)

 芸能人やアイドルなど、表舞台に立つ人間のほとんどがTwitterをはじめとするSNSを使って一般人と交流しているが、このクソリプ防止機能について現役アイドルたちはどう受け止めているのだろうか。

クソリプ防止機能に対してアイドルたちは…

「本当に助かってます」と話すのは、グラビアアイドルの樹里杏さん(28歳・仮名)だ。 「私はものすごくメンタルが弱いんです。そんなんでよくアイドルやれているなって話ですが、顔の見えない相手からのクソリプに病んでしまうことが度々ありました」  毎日ではないが、定期的にクソリプがあったという。 「いちばん嫌なのは、顔や体型のことですね。今はアプリの機能もすごいから、たまに別人のように可愛く写ったりするんですが、そういうのを載せると決まって『整形?』ってくるんです。あとは決まって、『太った』とか『痩せた』とか、写真の写りが良い悪い、他のアイドルと比べられることもあります」  見た目に対するネガティブなリプライは、基本的に「言われたくない」という樹里杏さんだが、ある一定のリプライに関してはOKだという。 「常連の人というか、ちゃんと私が会ったことがある人であれば気になりません。デビュー時から応援してくれてる人から体型の指摘をされても頭にはきません。まぁ、そういう人って『樹里杏ちゃん、ちょっと太ったけど、今くらいが男からしたらちょうどいいよ』程度しか書き込んできませんけどね。全部が全部じゃないですが、クソリプを送ってくる人って “無銭客”なんですよ。  要は、撮影会やDVDの発売イベントにはこないし、何ならグッズすらも買わないようなお金を使ってくれない人が多いんです。直で応援してくれない人からの嫌味な意見なんていらないですもん。いちいちミュートやブロックするのも面倒だったし、『ヤメてください!』と反応するのも違うかなと思っていたので、すごく便利。実際ストレスはだいぶ軽減されました」  まわりのアイドルやグラドルの反応はどうなんだろうか? 「やっぱみんな『よかった~!』って子が多いですよ。先日、誹謗中傷が原因で木村花さんが亡くなってしまったのも他人事ではないんです。誹謗中傷を苦にして、精神を病んでしまった子やアイドル活動を辞めてしまった子もいました。クソリプ防止機能が出来たことで活動しやすくなるアイドルやタレントは増えていくんじゃないかな」
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逆にクソリプ“ありがたい”派も…
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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