『日刊SPA!』で驚異的なPVを誇った連載エッセイ『タクシー×ハンター』。その中でも特に人気の高かった「恋愛エピソード」を中心に、大幅加筆修正のうえ再構築したのが『死にたい夜にかぎって』。 　この度本作が、まさかの連続テレビドラマ化が決定した。またドラマ化を記念して、文庫本が11月19日(火)に発売される。 　作者である爪切男は、同人誌即売会・文学フリマでは『夫のちんぽが入らない』の主婦こだまらと「A4しんちゃん」というユニットを組んで活動している。頒布した同人誌『なし水』やブログ本は、それを求める人々が行列をなすほどの人気ぶりだった。もの悲しくもユーモア溢れる文体で実体験を綴る“野良の偉才”、己の辱を晒して本作でデビューを果たした。 　連続ドラマ化について、爪切男は「この作品を発売してから、夢のようなことが次々と起き、壮大なドッキリがずっと続いているような気分です。今回の映像化の話も嘘だと思っています。本当に映像化されたら、私はもう一度人を信じることができるかもしれません」とコメントを寄せ、実写ドラマ化を楽しみにしている様子だ。 　連続テレビドラマ化を記念して、11月19日(火)に本作の文庫本が発売される。 　本作に感銘を受け、繰り返し何度も読んだという、愛読者のBiSH アイナ・ジ・エンドが、解説文を寄稿。さらに単行本の表紙イラストを手がけた、人気漫画家・ポテチ光秀による書下ろし四コマ漫画、作者・爪切男が新たに執筆する“あとがき”が収録するといった、豪華な内容で実写化を盛り上げる。 　なお連続テレビドラマ化の詳細については、追って発表させていただく。続報に期待！ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ・イントロダクション 「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね。カナブンとかの裏側みたい」――憧れのクラスメイトにそう指摘された少年は、この日を境にうまく笑えなくなった。 出会い系サイトに生きる車椅子の女、カルト宗教を信仰する女、新宿で唾を売って生計を立てる女etc.　幼くして母に捨てられた男は、さまざまな女たちとの出会いを通じ、ときにぶつかり合い、たまに逃げたりしながら、少しずつ笑顔を取り戻していく……。 女性に振り回され、それでも楽しく生きてきた男の半生は“死にたい夜”を抱えた人々の心を、ちょっとだけ元気にするだろう。もの悲しくもユーモア溢れる実体験をもとに、別れた女性たちへのラブレターを受け取っていただきたい。 ・発売概要 作者：爪切男 文庫本発売日：2019年11月19日(火) 定価：本体650円＋税 発行元：株式会社 扶桑社 ・作者プロフィール：爪切男 (つめきりお) ’79年生まれ。派遣社員。ブログ『小野真弓と今年中にラウンドワンに行きたい』 が人気。’14年、『夫のちんぽが入らない』 の主婦こだまとともに同人誌即売会・文学フリマに参加し、『なし水』に寄稿した短編『鳳凰かあさん』が話題となる。’15年に頒布したブログ本も、文学フリマで行列を生んだ。本書『死にたい夜にかぎって』がデビュー作となる。週刊SPA!！では、労働エッセイ『働きアリに花束を』が、好評連載中。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＜文／SPA！広報マン＞