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田代まさし容疑者は覚せい剤をやったのか?「100%やってない」と断言する友人も…

 もはや驚きもしない、という人も多いだろう。11月6日、元タレントの田代まさし(63)が、またも覚せい剤取締法違反で逮捕された。薬物絡みの逮捕は、これで5回目。今年はNHK・Eテレを皮切りにメディアへの露出が増えていたが……最悪のかたちで今年一番のスポットライトを浴びることとなった。
田代まさし容疑者

佐藤氏(左)が田代容疑者と今年6月に開設したユーチューブ番組「ブラックマーシー」より

有名人ほど売人のカモにされやすい

 全国紙社会部記者が話す。 「今年8月23日に宮城県塩釜市にある田代容疑者が宿泊したホテルの部屋に、2本の注射器が残されていたことから関係者が通報。注射器に覚せい剤が付着していたため宮城県警が内偵捜査を進め、東京・杉並区の自宅マンション近くで身柄を拘束したところ、新たに覚せい剤を所持していたことが発覚したようです。  つまり、容疑は2つの覚せい剤所持。ただし、田代容疑者は塩釜市の一件は『自分のものではない』と否認しており、都内での所持容疑に関しては『あとで話したい』とあやふやな供述をしているようです」  田代容疑者は4度目の薬物所持で逮捕・起訴された後、府中刑務所に収監。このとき、痩せこけた素顔が繰り返し報じられたものだが、’14年に仮釈放されて以降、徐々に健康的になった姿を披露するようになった。  薬物依存のリハビリ施設「ダルク」のプログラムを受ける一方で、同施設の職員としても勤務。近年は薬物依存の恐ろしさを知る著名人として、たびたび講演も行っていた。にもかかわらず、なぜ再び薬物に手を出してしまったのか? 薬物事情に詳しいライターの池田潮氏が話す。 「覚せい剤の再犯率は60%を超えるように、一度手を出したらなかなかやめられない。それも、著名人になるほど誘惑も多くなる。実は、田代容疑者に覚せい剤を売っていた売人を取材したことがあります。その売人は某地方のヤクザでした。きっかけは田代容疑者がVシネマの監督として、その地方で撮影していたこと。’02~’03年頃の執行猶予中のことだったようです。  彼が撮影していると、その土地で噂になれば、ちょっかいを出しに来る人間が現れる。その売人の親分も暇つぶしに撮影現場に足を運んで、『誰の許可取って撮影してんだ!?』と脅したようなのです。さらに『お前、シャブでパクられたことがあるらしいな? ここにあるから、やれよ』と。その売人は『からかい半分だった』と話していましたが、一度手を出したら抜けられない。  結局、田代容疑者はその売人の上顧客になってしまい、2度目の逮捕劇へ……。このように、著名人の中毒者ほど、悪い連中のカモにされ、ドツボにハマっていきやすい」  今回もカモにされての犯行だったのか……? 入手経路は明らかにされていないが、それ以前にも不可解な点がある。本人の供述だ。 「現行犯での所持に関しては『あとで話す』と、認めもせず、否認してもいない。単純に認めたくないという気持ちからあやふやにしたのかもしれませんが、否認すれば同居人など身近な人に疑いの目が向けられると考えた可能性もあります」(犯罪ジャーナリストの小川泰平氏)

佐藤秀光氏「絶対にあいつは覚せい剤をやってない」

 実は、田代容疑者の「無罪」を訴える人物もいる。2人でネット番組のMCを務め、逮捕直前まで連絡を取り合っていたロックバンド「COOLS」のリーダー、佐藤秀光氏だ。 「田代との付き合いは40年以上になるけど、薬物よりも楽しいことがあるってことを教えたくて、バイクの後ろに乗せたりしてあちこち連れ回すようになったのはここ2年。今年4月には例の塩釜市でも一緒にステージに立ったし、年末には東京、埼玉など4か所で田代のディナーショーをやることが決まってたんだよ。  そのリハーサルの候補日を田代がオレに送ってきたのが、11月6日の午前10時頃。その数時間後に、同居してる女性から逮捕されたと聞かされて、一瞬、茫然としたけど、今は絶対にあいつは覚せい剤をやってないと信じている。その前日にも、来年は一緒に何しようか?って夢を語ったんだよ。  やましいことを抱えるヤツが、逮捕直前に親しい人間にわざわざ連絡するか? ここ2年、毎週のように田代に会ってるけど、目がうつろになったりっていう中毒者特有の症状なんて見たこともない。健康的で顔色はいいし、歌わせると頼りないけど、今の田代の躍りや振り付けは全盛期を彷彿させるほどキレがある。  そもそも、常習なら、すでに尿検査で判明しているはずなんだよ。それが出てきていないっていう時点で、所持の理由はともかく、あいつは“やって”はいない」
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復帰は絶望的
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