どんな言い訳も通用する国と怒らない国民/鴻上尚史
どんな言い訳も通用する国と怒らない国民
で、「誰が7000億円でできると計算したんだ?」とか「そもそも、温暖な気候って言った奴は誰だ?」「真夏の東京でやろうと旗振った責任者は誰だ?」と突っ込みたくなるのですが、すぐに、「そういう詳しいことを書いた書類はシュレッダーにかけました」と言われそうです。
はい、「桜を見る会」で政府は子供の言い訳レベルでねじ伏せられると味をしめましたからね。
ハードディスクにも残ってないし、残っていても公文書じゃないし、シュレッダーは障害者雇用の人がやったから遅かったし、反社会的勢力という定義はないし、適正に処理したなんて言うし、もう、どんな言い訳も通用する国になってしまいました。
仮にオリンピックで3兆円使っても、なにがしかがちゃんと残るのなら、まだ、費用対効果としてぎりぎり成立すると思うのです。
昔の東京オリンピックみたいに、高速道路が作られたとか、ですね。
でも、何十億は、日傘だの冷水だの製氷機だの、暑さ対策に使われるわけで、何も残りゃせんわけです。
札幌でマラソンと競歩をする費用も70億円から80億円かかる見込みなんですと。
札幌に住んでる人が「マラソン、来るな! 夏の大通公園のビアガーデンを守れ!」とツイートしてました。まあ、準備と警備で何日も前から、ビアガーデンなんてやれなくなるんでしょうなあ。
税金である国家予算の3%をオリンピックに使っても、日本国民はあんまり怒らないんですよね。3兆円あったら、待機児童の解消とか小中学校の少人数クラスなんて簡単に実現できると思うんですが。
お祭りのオリンピックより、日本の未来を担う子供達にお金を使う方が何万倍も重要だと思うんですけどねえ。
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