誰もビートルズを知らない世界。映画『イエスタデイ』に号泣/鴻上尚史
まだまだ『地球防衛軍 苦情処理係』の上演を続けております。東京は、11月24日まで。その後、大阪が29日から12月1日です。
ネットでチケットが買えますから、鴻上の文章は知っていても、芝居は見たことがない人は、この機会にぜひ!
今回、連載で何回も『地球防衛軍 苦情処理係』に言及するのは、もちろん、より多くの人に見てもらいたいという気持ちからです。
楽日近くになって、当日券のお客さんが満員で入場できなくなった時に、「ああ! 平日なら全然、入れたのに!」とか「土日でも、先週は入れたのに!」なんて思うと、悲しくてやってられなくなるのです。
今回、自分で言うのもなんですが、面白いです。怪獣とか巨大ヒーローとか戦うのですが、「演劇にできないものはない」というガッツとエネルギーで取り組んでいます。
さて、そんな中、気になった映画を見てきました。
この原稿が活字になった時には、もうロードショーが終わっている可能性もあるのですが、その場合は、DVDでぜひ。
『イエスタデイ』という映画です。
見ました? 傑作です。
監督は、『トレインスポッティング』とか『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル。
脚本は、『ラブ・アクチュアリー』や『ノッティングヒルの恋人』のリチャード・カーティス。
いやもう、このコンビですから、つまらないはずはないと確信できるんですが、期待以上の作品でした。
物語は、ビートルズが存在しない世界で、ただ一人、ビートルズを知っているミュージシャンの話です。
ね、これだけでもう、「おっ!」と思いますよね。
マニアでなくても号泣必至。映画『イエスタデイ』
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