世代交代の兆しとなったSG優勝戦での「恵まれ」。明暗を分けた2マーク<江戸川乞食のヤラれ日記S>
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<江戸川乞食のヤラれ日記S>=名勝負と呼べない名勝負?・3=
G1初優勝の決まり手が「恵まれ」という選手は意外に多い。記憶からすぐに出てくる茅原悠紀や渡辺浩二、最近では平成26年(’14年)にボートレース戸田で行われた、それまでの新鋭王座決定戦を再編した「GI第1回ヤングダービー」での桐生順平、平成27年(’15年)クイーンズクライマックス優勝戦の川野芽唯などが記憶に新しい。
だが、SG初優勝が恵まれという選手は、自分の記憶の中には1人しかない。
その選手とは松井繁である。
よくSG優勝戦フライングの例に出される、平成13年(’01年)年の住之江賞金王決定戦での田中信一郎の初優勝は、確かに山崎智也はFを切ったのだが、それでも山崎は1コースの田中をまくりきれなかったため、決まり手は逃げと公式に記録されている。
そして松井繁の場合、先述のSG初優勝がフライング欠場による恵まれではなく、先行艇の転覆失格による恵まれという更にレアケース。
実はこのレース、自分がことあるごとにブツクサ文句をいうレベルで記憶に焼き付いている、開催自体が名勝負でもあり迷勝負要素満載なSGでもあった。
世代交替か、それともベテランの進撃は続くか?
波乱の準優戦、ノーマークの倉谷が台頭
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シナリオライター、演出家。親子二代のボートレース江戸川好きが高じて、一時期ボートレース関係のライターなどもしていた。現在絶賛開店休業中のボートレースサイトの扱いを思案中
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