更新日:2023年05月23日 16:57
スポーツ

’20年「プロ野球番付」決まる。坂本(巨人)が横綱昇進! 松坂、佐々木(朗)、奥川は?

2020年の番付会議を振り返る発行元の塩村和彦野球番付社代表

 日本でプレーするプロ野球全選手の番付を決める「2020年日本野球界番付編成会議」が2月8日、大阪市内のホテルで開かれた。この会議は前年の日本プロ野球(NPB)全選手の成績や過去の実績を相撲の星取りに換算し、毎年3月に大相撲番付と瓜二つの「番付表」として’93年から発行しているもので、今年で28年目となる。  今年も全国から集まったマスコミ関係者や、野球ファンなど約30人の好角家ならぬ「好球家」が約5時間にわたって、口角泡を飛ばすガチンコ議論を繰り広げた。  昨年40本塁打し優勝に貢献。セ・リーグのMVPに輝いた坂本勇人(31歳・巨人)が第13代横綱に昇進し、内川聖一(37歳・ソフトバンク)の一人横綱が2年続いていたが、これで7年ぶりに東西の横綱が揃う(2013年の小笠原道大とアレックス・ラミレス以来)ことに。2020年版の番付は、東の正横綱に坂本が収まり、西に内川が座ることになった。  大関だった、秋山翔吾(西武→レッドソックス)、小結だった筒香嘉智(横浜→レイズ)がメジャーリーグに移籍すると「番付から外れる」という規定により「消滅」。新小結に鈴木誠也が前年西前頭3枚目から昇進、念願の三役入りとなった。  発行元の野球番付社の塩村和彦代表(59歳)は「坂本は満場一致の昇進。幕内は20人が入れ替えとなる出入りの激しい番付。(東京五輪で活躍が期待される)侍JAPANの生きのいい若手も多いですね」と今年の番付を総括。  また、今年“新入幕”を果たしたのは、捕手として首位打者を獲得、パ・リーグ優勝に貢献した成績が「十両優勝」と認定された、森友哉(西武)が西前頭15枚目に。同じく東15枚目には山川穂高(西武)が昇格。 「幕下優勝」と換算された有原航平(日ハム)は西十両筆頭に抜擢となった。  ちなみに8日時点で所属の決まっていない鳥谷敬(東前頭11枚目・前阪神)は番付から「除外」。幕下では元大関の藤川球児は東十両11枚目に再昇格。松坂大輔(西武)は「負け越し」と判断され、三段目への降格が決定した。  なお、新人選手は本番付の規定で、昨年のリーグの順位を元にランク付けされる。佐々木朗希(ロッテ)は東序ノ口4枚目に、奥川恭伸(ヤクルト)は西序ノ口6枚目となった。  相撲界の番付のルールに倣って格付けされる日本野球界番付では、新人選手はすべてが序ノ口で、どんなに活躍した選手でも十両に上がるには3年を要し、昇進にはコンスタントに成績を残すことが求められる。また、メジャーや独立リーグに「流出」した選手は番付から外す、など横綱に昇進するには長い道のりが必要となる。
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2020年の日本野球界番付は?
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※なお、’20年の野球番付は相撲書家により約2週間かけて肉筆で書かれた後、大相撲そっくりの番付表となり3月15日頃より販売される。1枚200円。お問い合わせは野球界番付社(06-6351-5146)まで。
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