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元敏腕競馬記者が教える馬券予想に必要な4つの習慣

 競馬予想では極端に復習よりも予習の方に重きが置かれている方が多いのではないだろうか。レース前の情報は豊富にあり、競馬の楽しさはレース前の未来予測を自由にできるところにもあるが、馬券で勝つためにはしっかりとした復習が必要だ。
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元競馬記者・鈴木ショータ氏

 復習が大事なのは我々競馬ファンだけではない。レジェンドの武豊騎手も 「いちいちレース後にガクッとかなってたら、騎手に向いてない。18頭なら17頭負けるしね。その圧倒的に多い負けを無駄にしない人が人よりちょっと勝てるんじゃないかな」  と述べている。  また、競馬に限らず「誇れるとするならば 4000安打という数字よりも 8000回以上悔しい思いをし、 それと常に向き合ってきたこと」と、イチロー選手はコメントしていたこともある。天才と呼ばれる人たちも失敗はする。ということは天才と凡人の違いは、この失敗の捉え方にあるのだろう。馬券で天才的に儲けるのは夢のまた夢かもしれないが、馬券を買ってハズレたとしても、それを無駄にせず次につなげることが勝ち組への一歩だ。では具体的にどう復習していくのかを紹介していくことにする。

なぜ本命馬は負けたのか

 自分が予想した本命馬がなぜ予想通りに走らなかったのかをまず分析する。出遅れたからなのか、逃げられなかったからなのか、展開が向かなかったのか、不利があったのか、馬場が合わなかったのか、など様々な要因が考えられる。予想の段階で本命にした理由が何かしらあるはずだ。その好走すると考えた要因が達成されたのか否かを検証するのだ。  例えばジャスティンという馬はダートでは5戦4連対の成績(20年2月9日時点)だが、連対したのは全て逃げた時で、9着と唯一連対を外したときは10番手からレースを進めていた。この時に「大敗したのは逃げられなかったからだ」という復習をしておけば、その敗戦も悲観することなく、次走以降でも“逃げられるかどうか”ということだけに焦点を当てればいい。  このように敗因を分析しておけば、馬の好走パターンもつかめ、次走以降に生かすことができる。 <復習のポイント>自分の本命馬が負けた場合、想定どおり走っていたか否か。次走狙えるべきかの『貯金』になる。

関係者コメント

 だが、上記のように自分で敗因を分析しても答えが見つからないことも時折ある。そんな時に役立つのがレース後の関係者コメントだ。「距離が長かった」、「テンションが高かった」、「馬場が合わなかった」などの話は参考になるし、落鉄や鼻出血はこのコメントを見ないとわからないことが多い。一番驚いたのは、「隣の馬に噛まれた」というのも以前ジョッキーから聞いたことがある。このように関係者にしかわからないことがあり、ときにそれがヒントになる。  レース後のコメントで特に注目してほしいのは障害レースのコメントだ。障害馬は調教から人馬一体となってレースに挑み、レースでも乗り替わりが少ない。ジョッキーたちも馬のことを深く理解しているため、的確なコメントが多いのだ。また障害レースの多くはお昼休み前の第4レースに行われ、次のレースとの間隔も十分にあいている。そのためジョッキーたちも時間に余裕を持って丁寧にメディアにコメントができるという背景もあるのだ。障害ジョッキーたちの話しが面白くて私も障害レースに興味を持ったので、「障害はよくわからない」といった方もぜひ参考にしてみてほしい。  レース後のジョッキーコメントは各競馬メディアがネット上で無料で公開しているところもあるが、週刊競馬ブックや週刊ギャロップでは基本的に全レース1~5着馬&人気上位馬を掲載している。雑誌だけでなく、各サイト上でも会員になれば見られるのでこの機会にぜひ。 <復習のポイント>敗因にはダイジェストを見てもわからない要因もある。特に障害戦でコメントを確認するのは有効だ。
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今なら小倉外枠が原因で負けた馬をチェックせよ
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