更新日:2020年02月22日 15:34
ライフ

浮いた家賃1000万円。ヒモ歴10年のプロが語る「女性に可愛がられて生きるコツ」

口説き文句は「いつか故郷の川を綺麗にしたい」

 金銭面では養われる立場のふみくんだが、口が立つアイディアマンではあり、仕事が全くできないわけではない。早稲田大学人間科学部在学中には、「所沢キャンパスを高田馬場に近づける会」というサークルを主催して、複数のメディアで話題に。女性の口説き文句は「もし仕事で成功したら、いつか故郷の川を綺麗にしたい」だ。夢とハッタリで人を惹きつける能力は持っており、その能力を生かして構成作家として様々な仕事をしてはいるが、社会人として仕事で大きな成功は成し遂げていない。ちなみに故郷の川もまったく綺麗になっていない。
サークルのパンフレット

ふみくんが大学在学中に考案した「所沢キャンパスを高田馬場に近づける会」。ハッタリで人を惹きつける才能は持っており、「ネットで『サイコパス診断』をしたら満点でサイコパスと診断された」とのことだ

 辞書的な意味としての「ひも」は「女を働かせ金品をみつがせている情夫を俗にいう語」(大辞林 第三版)だが、ふみくんは「みつがせている」というより、下の立場で施しを受けている状態。また、施しへの返礼としての奉仕も欠かさない。ヒモのなかには力で女性を抑えつける男性もいるだろうが、彼は女性に対して優しく尽くすし、「男は女より強い」「お金を稼ぐのは男」というステレオタイプからも自由だ。  社会人として真面目にコツコツ働き、お金を稼ぐことはできないが、女性のためには全力で頑張れる。これまでの性別観に囚われない多様な生き方が認められるようになった今、ふみくんのような「奉仕型のヒモ」の生き方は、ダメな男たちの一つのロールモデルになっていくかもしれない。 <取材・文=古澤誠一郎 写真提供・構成協力=ふみくん>
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