更新日:2020年05月23日 18:02
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積水ハウス55億円地面師事件は異例の判決延期…何が起きた?

借金取りがカミンスカスを待つ

 カミンスカス被告に金を貸していたという、ある男性はこう語る。 「小山(カミンスカス)が出てくるのを待ってる人たちは沢山いる。理由はもちろん。稼いだ金目的だよ。みんな何年たっても外で待ってると思うよ」  この事件が発覚して以降、大型の不動産売買を慎重に進める会社が増え、取引が減った時期もあった。ところが、事件の舞台の土地となった、品川区西五反田の土地は2019年、旭化成の子会社が正式に購入している。今は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で工事が進んでいないが、今後現場にある旅館を完全に取り壊し、高層マンションを建設する計画があるそうだ。  また、都内には地面師グループが数組残っていて、コロナの影響で廃業・倒産して残った土地を狙って、すでにリストアップしているという噂も流れている。  地面師界で一躍有名となったカミンスカス被告だが、出所する頃には新しい地面師世代が台頭し、待っているのは借金取りだけなのかもしれない。 <文・取材/日刊SPA!取材班>
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