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プロ野球開幕。“ブレイク間違いなし”の若手9人を野球ライターが選んでみた

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、6月19日からセ・パ両リーグで公式戦が開幕することになった今年のプロ野球。公式戦も120試合に減り、交流戦やオールスターゲームも中止、さらに当面は無観客で試合が行われることになるといったさまざまな変化があるものの、プロ野球ファンは念願のシーズン開幕にテンションが上がっていることだろう。  そんな熱心なファンの中には、チームの順位やスター選手の活躍はもちろん、どんな若手選手がブレイクするのか知りたがっている人も多いはずだ。今回は、プロ野球に精通する記者やライター陣に、“オレだけが知る”2020年にブレイクしそうな選手を教えてもらった。

バズーカ級のストレートを誇る尾形は必見

 答えてくれたのは、在阪のスポーツ紙記者からスポーツライターに転身した安田新治氏だ。まずはブレイク確実な選手を数名挙げてくれた。 「間違いなく活躍しそうなのは、ソフトバンクの大型内野手・リチャードと速球派ピッチャーの尾形崇斗です。ともに育成枠から支配下登録されたばかりの選手ですが、リチャードは190センチ近い身長とドッシリした下半身を誇り、規格外のパワーを持つハーフの長距離バッター。昨年までは三軍戦でも三振が目立ちましたが、西武の山川に弟子入りしたおかげもあってか、確実性も備わってきた。打ち損じでもスタンドインできるくらいのフルスイングは魅力です。
 尾形は“藤川球児二世”と呼ばれているストレートが武器の中継ぎ候補ですが、藤川のストレートはホップするような軌道だったのに対して尾形の球筋はバズーカのように一直線。あのボールをシーズン通して投げられるとしたら連打はまず無理でしょうね。とにかくソフトバンクは主力選手も強ければ、育成枠からもどんどんイイ選手が出てくる……。そりゃ強いワケですよ(苦笑)」

オリックスの中継ぎスピードスター・漆原

 さらに安田氏は、“オレだけが知る”注目選手も挙げてくれた。
「ソフトバンク・尾形以上にストレートの威力を感じたのは、オリックスの漆原大晟投手ですね。彼も育成枠入団ながら、1年目に2軍で最多セーブのタイトルを獲得して支配下登録を勝ち取った逸材。スピンの利いたストレートが低めに決まるのは観ていても気持ちがいい。オフにウインター・リーグに参加し、変化球の精度とメンタル面でもかなり成長したようで、今や日本代表の山本由伸の1軍デビュー時のような活躍ができると思います」

高校時代は陸上部の“和ギータ”と常連校の補欠だった天才ヒッター

 沖縄でのキャンプを取材したという、野球専門誌やネットでのスポーツ記事を執筆する松本重樹氏にも話を聞いた。 「意外な球歴を持つ2人のバッターに注目しています。一人は6月に支配下登録されたばかりのロッテ・和田康士朗外野手。50メートル5秒8の俊足と遠投107メートルの強肩にフルスイングが持ち味で、ファンから“和ギータ”と呼ばれている選手です。とにかく足が速くてフル出場のチャンスがあれば盗塁王は確実だと思います。アッパースイングぎみのスイングもロマンを感じます。しかも彼は高校野球未経験で、高校時代は陸上部に所属していたという異色の経歴を持っており、活躍次第では相当話題になるかと」  もう一人は、巨人の松原聖弥外野手。感覚で打ち分ける天才タイプのヒットメーカーで、今の巨人にはいないタイプの選手なので原監督も注目していますよ。ライバルが多いだけに代打で結果を出していくしかないでしょうが、できれば我慢強く使ってほしいですね。彼は名門・仙台育英高校出身なのですが、当時は補欠で甲子園もスタンドで応援していたという苦労人。僕も野球部の補欠だったので、ついつい感情移入してしまうんですよね(笑)」
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