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ヒカキンがブレイクした些細なあるキッカケとは?

人の後押しがあったから

 この時のヒカキンの心情は「後押し」です。彼はスーパーマリオのビートボックスについて、「ビートボックスを始めた中学生時代から練習を重ねていて、ある意味極めていました」と記しながら、同時に「中途半端な形でYouTubeにアップするのはもったいない」と考えてもいました。 「自分の得意なこと」というのは、扱いがデリケートです。「もし自分が得意だと思っているコレが世間に通用しなかったらどうしよう」と臆病になることもあれば、そもそもそれが「他人にはできない、自分にしかできない、自分の得意なこと」だと自覚できないこともあります。  その状態から自分を抜け出させくれるのが、他人の後押しです。この後押しは一度だけではなく、複数の人から繰り返し言われる必要があります。ヒカキンの場合も、「『何でマリオをやらないの?』と言われることが多くなって」と記しています。  これは「自分の得意なこと」を自覚する場合にも当てはまります。自分の普段の言動に対して、「どうしてそんなことがわかるの?」「どうしてそんなことができるの?」と誰かに驚かれ、「いや、どうしてと言われても……」と戸惑う。このように自分の言動に対して、複数の人から「すごい!」と指摘される体験を繰り返すと、それが「他人とは違う、自分にしかできない、自分の得意なこと」だと自覚できるようになります。  自分がすべきことは、自分一人でわかるものではなく、周囲との結びつきによってわかるようになるものです。ヒカキンの体験談はこのことを私たちに教えてくれています。  もし誰かに「アレやらないの?」とリクエストされたり、「どうしてそんなことができるの?」と感心された体験があれば、ぜひその体験と、その時の心情を大切にしてみてください。新たな一歩を踏み出すきっかけになってくれるはずです。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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