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渡部建も疑われたSEX依存症「性欲の暴走が原因」じゃなかった…当事者たちの悩み

強迫的性行動症は完治はかなり困難

 逃れられぬ強迫的性行動症に治療法はあるのか? 前出のソーシャルワーカーの斉藤氏に聞いた。 「薬物やアルコール依存症と同様、依存症には回復はあっても完治は困難です。自分の弱さを知った上で、『性的しらふ』を続けることが重要です。そのため、当事者同士が経験を分かち合い、回復を目指す『自助グループ』の存在は大きいですね」  斉藤氏が勤めるクリニックでは「SCA」(セクシュアル・コンパルシブス・アノニマス)という自助グループと連携しており、そこには性暴力を含め、あらゆる逸脱した性的なとらわれから回復を望む人たちが集まってくるという。 「その中でも強迫的性行動症の人には、否定的な感情を解決するためにSEXや自慰行為を行わないよう提案しています。定期的に自助グループに参加してもらい、仲間に相談しながらプログラムを一緒に取り込む『スポンサーシップ』も重要。一生涯、この病と付き合う覚悟は必要です」  一度陥ると元には戻るのは困難。これが依存症の真の恐怖なのだ。 【斉藤章佳氏】 榎本クリニックにソーシャルワーカーとして長年勤務、さまざまな依存症問題に携わる。著書『男が痴漢になる理由』など多数 取材・文/アケミン
週刊SPA!をはじめエンタメからビジネスまで執筆。Twitter :@AkeMin_desu
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