渡部建のグダグダ謝罪会見。ダメなところを3人の識者が分析
日本テレビ系年末特番の収録にサプライズ参加していたことが週刊誌に報じられ、急きょ開かれたアンジャッシュ・渡部建氏の謝罪会見。「世間さまの声を聞き、復帰会見よりもまず謝罪」と、渡部氏は会見に至った経緯を説明したが、出演の有無については口をつぐんだまま。終始歯切れの悪い会見となった。世間からは渡部氏へのさらなる批判が集まる一方、「公開処刑」ともいえる質問を浴びせたリポーターたちへの批判も。いったいあの会見はなんだったのか。3人の識者の見解を聞いた。
「演技くさい」「叩かれて当然」「不快でしかない」。12月3日の夜、ツイッター上には渡部氏に向けてこんな辛辣な罵詈雑言が飛び交った……。芸能人の不倫に対する謝罪会見が、当事者と直接関係のない世間を騒がせた背景には一体何があるのだろうか。世間学、現代評論家の佐藤直樹氏に話を聞いた。
佐藤氏はまず「文春砲の時点で、すぐ謝罪会見を開くべきだった」と述べた上で見解を示す。
「世間の『あやまれ!』という声が“謝罪圧力”となり渡部氏の背中にのしかかった。彼が文春の独占インタビューに答えたことを『禊』とした浅はかな考えを持っていたからでしょう」
バッシングの声がここまで大きくなったのは、日本人特有の意識がもたらした結果であるとも。
「日本では罪に問われる“社会のルール”よりも“世間のルール”が重んじられる。理由は日本人は小さい頃から『周りに迷惑をかけないように』と育てられているから。それが、世間のルールからはみ出た者に対し、まるで自分が迷惑をかけられたと思い込んでしまう国民性をつくる。その意識は“同調圧力”となり、謝罪しなくてはいけないムードを生みだします」
さらに、謝罪ムードに拍車をかけたのは、SNSの匿名性にあるという。
「世間体を気にする日本人の性質を考えれば、SNSの存在は格好のツール。人は匿名になると傍若無人となり、罵詈雑言の数々は“同調圧力”に姿を変えて他人を攻撃します」
また佐藤氏は、妻の佐々木希氏がSNS上に投稿した「主人の無自覚な行動により多くの方々を不快な気持ちにさせてしまい、大変申し訳ございません」というコメントについて次のように語る。
「日本では家族が不祥事を起こした際、ほかの家族が謝罪すべきという“家制度”の意識が残っている。それに“同調圧力”が加わると、夫の不祥事がまるで妻の監督不行き届きであるかのようなムードを生む。本来は彼女が謝る必要はないんです」
佐藤氏は今回の謝罪会見について「世間が知りたかったのは、彼の周囲の人間たちへの謝罪を済ませているかということ。リポーターはこれをふまえた上で彼を追及すべきだった」と語る。
今回の「グダグダ会見」は、世間のルールを知らない外国人から見れば異様な光景に映ったことだろう。
他人の不倫で世間が騒ぐのは世間のルールが原因
SNSの匿名性がムードに拍車
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