更新日:2020年12月12日 13:02
ライフ

リクルート関連会社員が就活生にわいせつ行為で逮捕。OB・OG訪問アプリ側の対策は?

画像はMatcherのHPより引用

令和になってもなくならない前時代的な就活セクハラ。対策は?

 コロナ禍で厳しさを増す就職戦線、活路を模索する学生にとって新たな就活チャネルとなっているのがOB・OG訪問のマッチングアプリだ。OB・OGのツテがない学生にとって、アプリを介してカジュアルに現役社員のリアルな声を聞けるメリットは大きい。  就活本『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』の著者で、就活事情に詳しいトイアンナ氏は最近のOB・OG訪問についてこう解説する。 「OB・OG訪問は2パターンあり、会社指示のもと指定された社員が訪問を受けるケースと、社員が自発的に受けるケースに分かれます。前者のOB・OG訪問では本音を聞き出しづらいことから、近年はアプリなどを経由したがOB・OG訪問が人気です。しかし、本来忙しい社会人が何の見返りもないOB・OG訪問を受けるので、なかにはよからぬ下心を持つ人間が混ざるリスクが排除できません」  最近もOB・OG訪問アプリを悪用した事件がニュースとなった。今月3日、株式会社リクルートコミュニケーションズの社員が、7月にOB・OG訪問アプリ「Matcher」(マッチャー)で会った女子大生に睡眠薬を飲ませ、暴行を働いた疑いで再逮捕された(同社員は今年6月、30代女性に睡眠薬を飲ませて性的暴行を加えたとして逮捕されていた)。複数の就活生が同様の手口で性被害に遭ったと報じられている。  男が在籍していたリクルートコミュニケーションズは「当社ではこの度の事態を深刻に受け止め、このような事態を二度と起こさないよう、社内教育の徹底等の再発防止策に努めてまいります」とコメントを発表し謝罪。立場の弱い学生につけ入る卑劣な行為は、令和になっても根絶できていない。
リクルートお詫び文

<リクルートコミュニケーションズは自社HPにお詫びを掲載。画像はHPより引用>

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プラットフォーム側が講じる安全性への取り組みは?
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不動産、マネー、ネットカルチャー分野を得意とするフリーライター。社会事情についても執筆する。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』(WAVE出版)。X(旧Twitter):@yuutaiooya

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