SPA!愛読者の佐藤慎太郎グランプリ連覇への道
昨年のグランプリ覇者でもある佐藤慎太郎選手。前を任せる新田祐大選手を「ランボルギーニ」と表現。ランボルギーニのスピードに乗って連覇はあるか
写真/(公財)JKA提供
最後のインタビューは昨年覇者のベテラン佐藤慎太郎選手だ。今年は出場メンバー中唯一のGP優勝経験者となり、共同記者会見でも安心感(?)があった。5分の取材時間で最も多くのコメントがいただけたのが佐藤慎太郎選手。イケてるオジさんはインタビューでも絶好調だった。
――SPA!のインタビューになります。よろしくお願いします。
佐藤 週刊SPA!はいつも読んでるよ。SPA!って記事のバランスがいいよね。競輪場の選手控室にあるSPA!を選手もみんなよく読んでるよ。
――ありがとうございます! 読者層的にもベテランで活躍されている佐藤慎太郎選手から褒めてもらえるのは嬉しい限りです。佐藤選手は、ここ数年で見事に復活されましたよね。復活される前に実は明け方の歌舞伎町でお見かけしたことがありまして……
佐藤 あー、あの頃は雀荘とかキャバクラとかよく行ってたなあ。でも今は我慢してあまり行ってないよ。もう一度、若い時の気持ちになって結果出したいと思って頑張ってここまでこれた。SPA!読者の方々も肉体的に変化がある人が多いかと思うけど、精神力・気力で乗り越えられるというのをお見せしたいね。
――グランプリの目標は今年も新田選手ですが新田選手はどんな選手ですか?
佐藤 ランボルギーニだね。そして俺は中古車よ(笑)。でも、しっかりチューニングして、整備してね。だからついていくのに集中しないと。今年は北日本が3車だからアドバンテージがあるけど、とにかくランボルギーニについていく。これだけだよ!
私は車に一切乗らないので車用語についていくのに必至でしたが、佐藤選手の話術は完璧にチューニングされており今年も新田ランボルギーニに離れる心配はなさそうだ。「話ガンガン盛っていいからね」と最後に語ってくれましたが、すでに出てきた料理が特盛状態でお腹いっぱいになりましたよ。
4つのラインが激しく入れ替わる! 2020平塚KEIRINグランプリ予想
さて、気になるグランプリの予想だが、外枠中心となっている北日本3車が初手後ろ攻めとなることはほぼ予想できる。押さえて一旦ジャンでは先頭だろう。ただ、他の3ラインで後手になりそうなラインは仕掛け返すことになり、レースは早めから激しくなるとみる。仕掛け返すラインは松浦率いる中国勢とみて、その後、脇本選手のラインがさらに叩き返す激しい展開になるのではないだろうか。先行の番手となる平原を軸に、その後ろに松浦がいるとみて相手中心はここから入ろうと思う。
3連単マルチ 7-3-2598
3連複 7-289-全
今年のKEIRINグランプリのキャッチコピーは「競輪は進化するスポーツだ」。筆者は20年競輪を見てきたが、ここ数年はギヤ倍数の大きいギヤとなった戦い方が定着し、大きく競走形態が変わっている。その進化を作り出す脇本・新田のナショナルチーム選手と、そこに続く長年競輪を引っ張ってきたベテランの平原・佐藤。そして初出場でチャンスを伺う守澤。競輪の策を巡らす松浦・清水。そして地元地区から悲願のラインで戦う郡司・和田。
勝負する人も観戦する人も、熱くなれるKEIRINグランプリは12月30日の平塚競輪場での開催だ。テレビ中継やネット中継で、ぜひ楽しんでいただきたい。
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「
競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。