お金

馬券を握りしめ……は死語になる!? 公営競技にもキャッシュレス化の波

現金を手にする喜びはやはり何者にも代え難い

 まず、資金配分などネット投票で細やかにできる機能については一部のレース場では解決済みだ。例えばJRAについては「スマッピー」機能がそれにあたる。スマホなどでネット投票のように買い目を決め、投票予定金額を決めた内容をQRコード化することができ、それをUMACA投票機にかざせば購入に反映できるというものだ。これはQRコード対応の券売機ならばUMACA会員でなくても利用可能で馬券を買う際、スマホさえあれば誰でも利用できる。他でもタブレットを無料で貸し出してくれて投票内容を自由に操作できるレース場もある。  そして、ネット投票では味わえないのが払い戻しを受ける喜びである。もちろんネット投票で口座のお金が増えているというのは嬉しいことではあるが、レース場で実際に現金を得るというのはやはり格別だろう。券売機がお札を数え続ける音にロマンを感じるファンは多いのではないだろうか。

紙の馬券はどうなってしまうのか

 キャッシュレス投票はネット化してきた公営競技においてレース場のサービスを向上させてくれる切り札になっている。投票で買うのが馬券の形は近い将来姿を消すだろうと思うのだが、その代わりにレシートとなったり、決済履歴で長く記録される自らの投票記録などで「思い出」が残せると考えると新たな楽しみ方ができるようになるのではないだろうか。
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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